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まさかのお蔵入り? 製作中止…幻の続編があった名作映画(5)世界が待ち望んだのに…監督引退でつぶれたのは?

text by 吉田健二

映画の終わりに表示される「To Be Continued…」というメッセージ。それは、映画の続きを期待するファンの心を揺さぶる魔法の言葉だ。しかし、予算やタイミングなどにより、続編の製作が中止になることも少なくない。今回は米MovieWebから実現しなかった続編を5作品紹介しよう。

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タランティーノ監督の引退宣言によりお蔵入り

『キル・ビル Vol.3』

ユマ・サーマン
ユマサーマンGetty Images

監督:クエンティン・タランティーノ
脚本:クエンティン・タランティーノ
キャスト:ユマ・サーマン、ルーシー・リュー、ヴィヴィカ・A・フォックス、ダリル・ハンナ、デビッド・キャラダイン、マイケル・マドセン

【作品内容】

暗殺集団「DiVAS」のメンバーであるブライドは、結婚を機に殺し屋の仕事から足を洗っていた。しかし、結婚式のリハーサル時に「DiVAS」のメンバーが姿を現し、ビル率いる殺し屋組織から襲撃を受ける。

そして、4年間の昏睡を経て奇跡的に目を覚ましたブライドは、ビルやその手下への復讐に向けて動き出す。

【注目ポイント】

タランティーノが発案したアイデアには、実現しなかったものが多々存在する。中でも『キル・ビル Vol.3』はファンが最も望んでいた企画だろう。

実のところタランティーノは、2004年の『キル・ビル Vol.2』公開以前から、事あるごとに『キル・ビル Vol.3』を話していた。

その内容は、オーレン・イシイの弁護士ソフィーファタールが、最強のナイフ使いであるコッパーヘッドことヴァニータの娘ニッキーを育て、最終的にブライドに母を殺されたニッキーが、ブライドへの復讐を企てるというものだ。

ファンの間では、ニッキーの役に映画『DUNE/デューン 砂の惑星』(2021)に出演しているゼンデイヤ、ブライドの娘BB役にユマ・サーマンの実の娘であるマヤ・ホークがキャスティングされるのではとささやかれていた。

しかしタランティーノは長編映画を10本で引退することを宣言。引退作は、1970年代後半のロサンゼルスを舞台に、女性映画批評家を主人公にした『The Movie Critic(原題)』であることが明かされている。

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