もし『イカゲーム』が日本でリメイクされたら? ガチで妄想キャスティング。訳アリのキャラを体現するのにぴったりの役者は?
全世界で一大ムーブメントを巻き起こしたNetflixドラマ『イカゲーム』。待望のシーズン2が10月から配信される。今回は最新作に先立ち「もしも『イカゲーム』が日本でリメイクされたら」というテーマで、妄想キャスティング。『梨泰院クラス』がリメイクされたのだから『イカゲーム』のリメイクも決して夢物語ではない。(文・編集部)
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『イカゲーム』とは
賞金456億ウォンをかけた命がけのサバイバルゲームに挑む男の姿を描いた韓国ドラマ。主演はイ・ジョンジェで、監督・脚本を務めるのはファン・ドンヒョク。配信すると全世界の視聴者数が1億1100万世帯に達し、提供する世界90カ国すべてで視聴回数1位を記録。日本の総合ランキングでも2ヶ月に渡って1位の座を独占するなど、Netflixを代表するコンテンツとなった。
ゲームを制する心優しい“ダメ人間“
●ソン・ギフン(イ・ジョンジェ)→大泉洋
先が見通せない展開に、ファンタジックな世界観、そして、趣向を凝らしたゲームの数々―。『イカゲーム』には、従来のデスゲームにはない魅力が詰まっている。中でも、とりわけ魅力的なのが、個性豊かなキャラクターたちの人間模様だろう。ゲームに勝利して一発逆転を狙い集まってきた人々はみな人生崖っぷちの「訳アリ」で、濃密な人生を送っている。
本作の主人公ソン・ギフンもその例に漏れない。年老いた母と同居している彼は、運転代行として生計を立てながらも、年老いた母の年金をこっそりギャンブルに注ぎ込んでいる。これまでにこしらえた債務額は1億6000万ウォン(約17億円)で、借金取りから追われる日々を送っている。
まさに人間の業を煮詰めたようなダメ人間だが、自分を犠牲にして人の世話を焼いたり、母親の手術費用を捻出するためにゲームに参加したりと、他人にはない優しさを持っており、ゲーム中も自身の命を顧みず倒れた仲間の命を救おうと奮闘する姿が描かれる。
そんなソンを演じるのは、ドラマ『砂時計』(1994)で一大ムーブメントを巻き起こしたイ・ジョンジェ。『私の頭の中の消しゴム』(1999)のチンピラ崩れの詐欺師やノワール映画『新しき世界』(2013)の潜入捜査官など、どちらかというと長身のスタイルを活かしたクールな役所が多いジョンジェだが、『ハウスメイド』(2010)や『10人の泥棒たち』(2012)では、しっかりコメディに挑戦している。
コメディもシリアスもこなせる俳優―。ということで、もし日本でリメイクするならば、大泉洋で決まりだろう。巷ではすでにジョンジェに雰囲気が似ていると評判の大泉。デスゲームで奮闘する姿を見てみたいものだ。