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最もつまらないコナン映画は…? 期待外れの名探偵コナン劇場版(2)怪盗キッドがイマイチ…殺人事件もショボイのは?

text by ガラガラ

大人から子どもまで幅広い世代から支持される『名探偵コナン』シリーズ。劇場版の総数は2023年時点で26作を誇るが、その中には残念ながらファンからの評判が振るわなかった作品も存在する。今回は、「劇場版 名探偵コナン」の中から最も残念とされる作品を5本セレクト。その理由まで詳しく解説する。(文・ガラガラ)

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人気キャラ・怪盗キッドの得意技の変装がいまいち…。

『名探偵コナン 銀翼の奇術師』(2004)

写真:映画チャンネル編集部
写真映画チャンネル編集部

上映時間:107分
監督:山本泰一郎
原作:青山剛昌
脚本:古内一成
キャスト:高山みなみ、山崎和佳奈、神谷明、山口勝平、林原めぐみ、茶風林、緒方賢一、岩居由希子、高木渉、大谷育江

【作品内容】

「スターサファイア」という宝石を怪盗キッドから守ってほしいという依頼を受けた毛利小五郎。コナンは小五郎とともに犯行予告の現場の劇場へと向かう。

コナンは怪盗キッドの犯行を阻止し、逆に捕まえようと策を用意していたものの、キッドを辛くも取り逃がしてしまう。

しかし、宝石は守れたということで依頼人から打ち上げに招待され向かう途中の飛行機内で殺人事件が起きる。

そして事態は思わぬ展開に…。

【注目ポイント】

劇場版第8作となる本作。劇場版では『名探偵コナン 世紀末の魔術師』(1999)以来、2度目となる怪盗キッドが登場する作品だ。

話の流れとしては前半と後半に別れていて、前半は怪盗キッドVSコナン。後半は飛行機での危機一髪という流れなのだが、その繋がりがさほどなく、作品全体としてのテーマ性があまりない。それゆえに映画全体としてのインパクトが薄い印象だ。

さらに、後半部分では殺人事件のあとに飛行機を止めるのだが、殺人事件は割とあっさりしたもので、物語の本筋とはあまり関係ないものになっている。

そして、怪盗キッドお得意の変装も、ほんの一瞬しか登場していない映画オリジナルの人物だったので、「この人がまさか怪盗キッドの変装だったなんて」という驚きが少ないのも残念な部分だ。

本作は映画全体のストーリーの一貫性よりも、怪盗キッドVSコナンからの怪盗キッドとコナンのタッグというような、キャラクターの関係性を重視しているのだろう。

とはいえ、ラスト付近のアクションシーンでキッドとコナンの協力で危機を乗り越える流れはなかなか盛り上がるシーンではある。また、飛行機の操縦室の装置などはリアリティがある描写であり、実際の飛行機事故さながらの臨場感を楽しめる内容となっている。

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