大ヒットの映画『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』。2012年から2020年まで連載され、テレビアニメも放映された。今回は「もし『ハイキュー!!』が実写化されたら？」という仮定に基づき、「チーム烏野」をガチ妄想キャスティングし、その選出理由や現実度について徹底的に解説していく。（文・タナカシカ）

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烏野キャプテンにしてチームの大黒柱

澤村大地(さわむら だいち)

演じるなら、この人！
～仲野太賀～

東峰と同じく烏野高校３年で、ポジションはウイングスパイカー（WS）。

澤村大地は、クセが強い烏野高校バレー部をしっかりとまとめる主将・キャプテンだ。普段は温厚な性格だが、試合中チームの雰囲気が暗くなれば鼓舞をいれ、人に迷惑をかける部員には喝を入れる。いわば飴と鞭を使い分けるのが上手い人物だ。その性格は他校の選手からも認められ、「日向や影山より、澤村が居なかったら烏野に勝てた」と評されるほどだ。

そんな、人を引っ張る能力に長けている澤村役には、仲野太賀が適任ではないだろうか。

2016年のドラマ『ゆとりですがなにか』（日本テレビ系）で、ゆとりモンスターを演じたかと思えば、2017年の映画『瓜とマヨネーズ』で、自堕落なクズ彼氏。2018ドラマ『今日から俺は！！』（日本テレビ系）では、紅羽高校の番長として福田雄一ワールドで暴れ、視聴者を楽しませた。

仲野は、自他ともに認める苦労人タイプの俳優で、菅田将暉や福士蒼汰といった同世代の俳優に比べても、下積み時代が長かった。その経験からか、その芝居には何とも言えない滋味深さがある。出演しているだけで作品に安心感をもたらす、現代では稀有な俳優だと言っていいだろう。

映画『すばらしき世界』（2020）で共演した役所広司から、「愛されキャラで、可愛がられるタイプだ」と評され、映画『笑いのカイブツ』（2023）主演の岡山天音からは「相談した後にLINEでフォローもしてくれる」と語っており、年上の俳優からは愛され、年下の俳優からは慕われてることがわかる。

仲野の圧倒的な好感度の高さは、烏野高校のキャプテンを演じる上で必要不可欠な要素だ。1993年生まれの仲野は2024年現在31歳。20代のキャストが揃う中、ベテランと言ってもいいだろう。

もし『ハイキュー!!』の澤村大地を演じることになれば、スタッフや共演者たちを、時には頼られるキャプテンとして、時にはムードメーカーとして、現場レベルでもまとめてくれるに違いない。草葉の陰の活躍も期待して、澤村大地役は仲野太賀に任せてみたい。

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