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貫禄の高畑充希、視聴者の心を鷲掴み…。今後の展開はどうなる? NHK大河ドラマ『光る君へ』第13話考察レビュー

text by 苫とり子

吉高由里子が主演を務める大河ドラマ『光る君へ』(NHK総合)。平安時代中期を舞台に紫式部の生涯を描く。まひろと道長の別れから4年が経過し、兼家の後継争いという新たな火種が生まれつつあった。今回は、第13話の内容とともに4年間で大きく変わった登場人物たちを振り返る。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:苫とり子】

1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。

まひろと道長が別れて4年――。

『光る君へ』第13話より ©NHK
光る君へ第13話より ©NHK

まひろ(吉高由里子)と道長(柄本佑)が別れた庚申の夜から4年。 道隆(井浦新)の娘・定子(高畑充希)が、元服してわずか20日後の一条天皇(柊木陽太)に入内する。道隆たち中関白家の絶頂期を迎える一方で、摂政・兼家(段田安則)の後継争いが始まろうとしていた。

この4年で、内裏で正気を失うなど急激に老け込んだ兼家。そんな父の変化に戸惑いを隠せない道長に寄り添うのが、妻の倫子(黒木華)だ。あれから、2人の間には姫君が生まれた。

また、道長が二番目の妻として迎えた明子(瀧内公美)も子を宿す。しかし、明子は父・源高明を陥れた兼家に復讐を果たす機会を虎視眈々と狙っていた。

一方、まひろは、父・為時(岸谷五朗)が未だ官職を得られず、貧しい暮らしを強いられていた。ある日、さわ(野村麻純)と出かけた市で、文字が読めないばかりに、母親が人買いに騙されて子供を奪われる場面を目撃するまひろ。少しでも、こうした悲劇を減らすことができたら。そんな思いで、まひろは街で子供たちに文字を教え始めるのだった。

だが、貧しい民からお金を取るわけにもいかず、生活は苦しいまま。宣孝(佐々木蔵之介)の縁談話をきっぱりと断り、まひろは働き口を探し始める。

そんな中、倫子から自分のところで働かないかという誘いが。倫子は風の噂でまひろの状況を知り、その身を案じていたのだ。しかし、「他で決まってしまった」と嘘をつき、倫子の申し出を断ったまひろ。その帰り、道長にばったり出くわしてしまう。4年ぶりの再会だった。

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