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キュートな見た目に騙されるな! 鬼才アルベルト・バスケス監督最新作『ユニコーン・ウォーズ』先行公開決定

text by 編集部

スペインの鬼才アルベルト・バスケス監督が『地獄の黙示録』x『バンビ』x『聖書』という企画コンセプトに製作された最新作『ユニコーン・ウォーズ』(2022)が5月25日(金)よりシアター・イメージフォーラムにて先行公開されることが決定。この度、アルベルト・バスケス監督よりコメント到着した。

“分断による争い”の無意味さを描く
“究極の反戦アニメーション”

©︎2022 Unicorn Wars

『サイコノータス 忘れられたこどもたち』のバスケス監督の長編2作目にして最新作の『ユニコーン・ウォーズ』。アルベルト・バスケス監督が生み出す、不気味さと可愛さを兼ね備えた作風は中毒性があり、世界中に熱狂的なファンを持つが、本作はぶっ飛んだ内容に感化されて、上映後の各国でファンアート炸裂中!

物語の舞台は、とあるディストピア。魔法の森に住むテディベアとユニコーンの間には、先祖代々に渡って戦いが繰り広げられていた。テディベアのアスリンは双子の兄ゴルディと軍の新兵訓練所で屈辱的な特訓の日々を過ごしていたのが、ある日、森から帰ってこない熊の部隊を捜すため、捜索部隊に参加したゴルディとアスリンはその森で危険な生物や無残な姿となった隊員たちを目にすることに。彼らの聖書にある「最後のユニコーンの血を飲む者は、美しく永遠の存在になる」という言葉を信じて、ゴルディたちは、ユニコーンの生息する深い森へと進軍していくが、その地で巻き起こる悲惨で残酷な出来事の行く末には、とんでもない結末が待ち受けていた…。

企画・制作期間に6年を要し250人以上の精鋭スタッフが、50体ものキャラクターと1,500もの背景によって作り上げた本作。2Dと3Dアニメーションが融合し、音楽を巧みに駆使して、シチュエーションやキャラクターとシンクロしながら、一貫性を保つ芸術的な作品に仕上がった。

『ユニコーン・ウォーズ』のキャラクターの可愛い見た目からは、一見子供向けアニメーションと思われがちだが、家族関係、宗教、環境、悪の起源、そして権力を支配する意味を語りながら、“分断がもたらす争い”がいかに無意味であるかを説く大人のためのダーク・ファンタジー作品!

スペインの鬼才!
アルベルト・バスケス監督よりコメント

本作を制作するにあたり、『地獄の黙示録』や『プラトーン』などの戦争の悲惨さを描いた映画、それから『バンビ』を意識しました。そして聖書については何度も言及しています。この異なる要素が混じり合い、素晴らしい化学反応を作り出しました。

実際、テディベアにとって自分たちの宗教と道徳的な葛藤がありますし、狂信的な考えがどのように戦争拡大に影響するかを描きたかったのです。可愛らしい見た目のキャラクターですが、彼らの問題は複雑で現代的です。

私はこれらの可愛らしい動物が予想外な行動をすることを望んでいました。見た目は子供向けアニメーションのように見えますが、大人向けのダーク・ファンタジーであり、多分に教訓的です。大人の方に十分楽しんでいただける作品になっておりますので、是非ご覧ください。

【監督プロフィール】

1980年10月13日 スペイン、ガリシア州ア・コルーニャ県のア・コルーニャ生まれ。イラストレーター、脚本家、映画監督。バスケス監督の描くキュートでえぐい作家性に惹かれる読者は多く、彼のグラフィック・ノベルは世界各国で出版されており、短編アニメーションもゴヤ賞最優秀短編アニメーション賞など60以上の国際アニメ受賞歴を誇っている。バスケス監督は手ごたえのあった短編を長編アニメ化する特徴があり、短編『BirdBoy』(2011)から長編『サイコノータス 忘れられたこどもたち』を、短編『Unicorn Blood』(2013)から本作を、そして現在は短編『DECORADO』(2016)をベースとした長編アニメを開発中である。

【監督フィルモグラフィ】

長編アニメーション
『ユニコーン・ウォーズ』(2022) ※ゴヤ賞 最優秀長編アニメーション映画賞
『サイコノータス 忘れられたこどもたち』(2015) ※ゴヤ賞 最優秀長編アニメーション映画賞

短編アニメーション
『Homeless Home』 (2020) ※アヌシー国際アニメーション映画祭 審査員賞
『Decorado』 (2016) ※ゴヤ賞 最優秀短編アニメーション賞
『Unicorn Blood』 (2013)
『Birdboy』 (2011) ※ゴヤ賞 最優秀短編アニメーション賞

【先行公開するシアター・イメージフォーラム限定特典!】

当館の前売り観賞券(1,600円)のみキュートな缶バッチ付き
前売り券は 4/6(土)12:00より劇場窓口にて販売開始!

【作品情報】

原題:Unicorn Wars/翻訳:堀江真理
監督:アルベルト・バスケス
提供:リスキット/チームジョイ/トムス・エンタテインメント/配給:リスキット
2022/スペイン・フランス映画/92 分/カラー/2K/ビスタ/5.1ch/スペイン語音声/日本語字幕
協力:インスティトゥト・セルバンテス東京
公式サイト
©︎2022 Unicorn Wars

5月25日(土)よりシアター・イメージフォーラムにて先行公開

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