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「長澤まさみって素晴らしい!」魅力爆発、最高の出演映画(1)。過激なベッドシーンも…胸糞悪い汚れ役を名演

text by 編集部

長澤まさみの魅力が堪能できる邦画の良作5選をセレクト。コメディから感動大作まで、数々の名作に出演している長澤まさみ。自然体の演技はもちろん、世間に衝撃を与えた悪役など、演技の振り幅に圧倒される。デビューしたての懐かしいものから、最新作まで、彼女の魅力が存分に詰まった作品をご紹介する。

●第44回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞受賞! 実在した事件を元に、胸糞悪い毒親を演じる

『MOTHER マザー』(2020)

監督:大森立嗣
脚本:大森立嗣 港岳彦
出演者:長澤まさみ 奥平大兼 夏帆 阿部サダヲ

【作品内容】

男にだらしなく自堕落な生活を送るシングルマザーの秋子(長澤まさみ)とその息子・周平(奥平大兼)。身内からも絶縁され母子は社会から孤立し、共依存になっていく。やがて、17歳に成長した周平は、凄惨な事件を引き起こしてしまう。

実際に起きた祖父母殺害事件をモデルに、『新聞記者』などに携わってきた河村光庸が企画・製作を手掛け、『さよなら渓谷』の大森立嗣がメガホンを取った。今作品で第44回日本アカデミー賞最優秀主演女優賞を受賞した。

【注目ポイント】

今作品での長澤まさみは、ろくに子育てもせず、性に奔放な毒親・秋子を演じた。背中を丸めて卑屈な表情を浮かべる、見た目だけでだらしない母親を表現。普段気品のある彼女からは、想像出来ないような汚れ役を演じ、映画ファンに衝撃を与えた。

妖艶な笑みを浮かべて男を誘っていたと思ったら、今度は邪魔者に対して敵意を剥き出しにする。見事な表情の使い分けに感服する。時折見せる、母親とは思えない氷のような冷たい表情は、完成披露舞台あいさつで共演の阿部サダヲが、「すごい怖い顔をしていた。あの表情はなかなかできない」と絶賛するほど。

暴力やベッドシーンなどの過激なシーンが多く、体を張った演技にも注目だ。今までの長澤まさみの印象がガラリと変わり、演技の振り幅に圧倒される作品になっている。

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