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「私が知っているパリではなかった」映画『バティモン 5 望まれざる者』森達也、川和田恵真、美波、井上咲楽らコメント到着

text by 編集部

前作『レ・ミゼラブル』でその名を世界に轟かせたフランスの新進気鋭監督ラジ・リが、“排除”と“怒り”の衝突を描いた緊迫の最新作『バティモン 5 望まれざる者』が5月24日(金)より公開される。この度、総勢18名よりコメントとイラストが到着。さらにラジ・リ監督からのメッセージ映像および本編映像が解禁された。

花の都が抱える“不都合な現実(リアル)”
今こそ暴かれる、パリの素顔に切り込んだ衝撃作

© SRAB FILMS LYLY FILMS FRANCE 2 CINÉMA PANACHE PRODUCTIONS LA COMPAGNIE CINÉMATOGRAPHIQUE 2023

パリ郊外(=バンリュー)。ここに立ち並ぶいくつもの団地には労働者階級の移⺠家族たちが多く暮らしているが、このエリアの一画=バティモン5では再開発のために老朽化が進んだ団地の取り壊し計画が進行している。

そんな中、前任者の急逝で臨時市⻑となったピエールは、自身の信念のもと、バティモン5の復興と治安を改善する政策の強行を決意。だがその横暴なやり方に住⺠たちは猛反発、やがて、これまで移⺠たちに寄り添い、ケアスタッフとして⻑年働いていたアビーたちを中心とした住⺠側と、市⻑を中心とした行政側が、ある事件をきっかけについに衝突!やがて激しい抗争へと発展していく――。

監督は、前作『レ・ミゼラブル』でその名を一躍世界に轟かせた、新鋭ラジ・リ。役者として、また、1994年にアーティスト集団クルトラジュメのメンバーとしてキャリアをスタートした彼は、1997年、初の短編映画『Montfermeil Les Bosquets(原題)』を監督、2004年にはドキュメンタリー『28 Millimeters(原題)』の脚本を、クリシー、モンフェルメイユ、パリの街の壁に巨大な写真を貼ったことで有名になった写真家JR(ジェイアール)と共同で手がけるなど、今、注目を集める新進気鋭のアートティストの1人でもある。2022年にはパリ郊外のスラム地区での暴動を映し出したNetflix映画『アテナ』の製作・脚本を手がけ話題を呼んだ。

ラジ・リ監督からのメッセージ映像も
“腐った権力への宣戦布告!本編映像”

同時に解禁されるのは、本作の公開にあたってラジ・リ監督が日本に寄せたメッセージ動画と、<バティモン5>の若者たちが、腐った権力からの理不尽な抑圧に立ち向かうために決起する本編映像。

ラジ・リ監督は、本作は自身が育った公営団地を入念に観察、登場人物やエピソード、シチュエーションなども実際に出会った人々とのエピソードが本作の糧になっていることを明かし「日本でもたくさんの方に観ていただけると嬉しいです」とコメント。

続く本編映像では、自分の言いなりにならない市⺠に業を煮やし、まるで嫌がらせのように“未成年は、20時以降外出禁止”という条例を突如発令した横暴な市⻑に対し、若者たちが、自分たちの権利を守るために決起!「次の市⻑選に出馬するための手続きをした」「立候補者はアビー・ケイタ」「有権者に訴える権利がある」と宣戦布告を宣言するシーンとなっている。

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