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復活なら社会現象級…! 最もリバイバルしてほしい名作ドラマ(5)絶対に観たい…ドラマの歴史を変えた傑作は?

人々の記憶に残る名作ドラマたち。人気作はシリーズ化し、長きにわたって制作される作品もあれば、残念ながら惜しまれつつ終了……。かと思いきや、長くの時を経た後に、満を持しての復活、なんてことも珍しくない。今回は、リバイバルとして復活が望まれる民放ドラマ5本をセレクト。作品の魅力を解説し、ご紹介する。(文・寺島武志)

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自称“天才マジシャン”と自称“天才物理学者”の名コンビ再び
復活したら夜ふかししてでもテレビにかじりつく

『TRICK』

俳優の阿部寛
俳優の阿部寛Getty Images

主演:仲間由紀恵&阿部寛
放送期間:2000年7月7日~9月15日
放送時間:金曜23:09~0:04
放送局:テレビ朝日系
脚本:蒔田光治、林誠人、太田愛、福田卓郎
最高視聴率:9.9%
他キャスト:生瀬勝久、野際陽子、前原一輝、姜暢雄、池田鉄洋、大島蓉子

【作品内容】

自称“天才マジシャン”の山田奈緒子(仲間由紀恵)と日本科学技術大学物理学助教授の上田次郎(阿部寛)がバディを組み、霊能力者や超常現象の謎を解き明かすミステリードラマ。

【注目ポイント】

本作は、ドラマ版3作、スペシャルドラマ3作、劇場版4作にも及ぶ大人気シリーズとなったが、元は金曜深夜枠で放送が始まり、徐々に人気に火が着いた異色作だ。

現在では一流俳優となった、当時20歳だった仲間由紀恵のドラマ初主演作であり、出世作にもなった作品でもある。片や阿部も、“モデル上がりの二枚目俳優”のイメージをかなぐり捨て、コミカルな役柄を演じ、以降、自身のキャリアを大きく広げることにつながった。

自称“天才マジシャン”の山田と、日本科学技術大学物理学助教授(後に教授に昇進)にして“天才物理学者”を自称する上田がバディを組み、超常現象や、超能力者や占い師が登場する複雑怪奇な事件に対し、巧妙なトリックを解明していく物語だ。

山田・上田コンビが、インチキ霊能力者と対峙するという軸は一貫しており、本筋はシリアスな一方、ところどころ挿入されるパロディー要素、さらには芸人やタレントがゲスト出演するなど、肩の力の抜けたテイストが、視聴者から支持された。

決め台詞「お前のやったことは全てお見通しだ!」や「なぜベストを尽くさないのか」など印象的な名言も数多く存在する。

2014年にシリーズ14年間の集大成として公開された『トリック劇場版 ラストステージ』で、実にスッキリとしたラストシーンを見せた上に、重要キャストである奈緒子の母・里見役の野際陽子が2017年に亡くなっていることから、一見、続編製作は難しいようにも思える。

しかしながら主演の仲間由紀恵、阿部寛は現在でも活躍中であり、スピンオフドラマシリーズ『警部補 矢部謙三』の主人公に抜擢された矢部警部補を演じた生瀬勝久もその勢いは全く衰えていない。幸いにも、監督を務めた堤幸彦は、現在でも精力的に作品を作り続けている。

『トリック劇場版 ラストステージ』のラストで再会を果たした2人が、また新たな超常現象に挑んでいく様は想像に難くない。

謎解きのみならず、小ネタ満載の娯楽作だった本作。本筋以外の部分で、どんなギャグパートを仕込んでくるのかも含めて、続きが見てみたい作品の1つだ。

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