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堤幸彦監督最新作映画『SINGULA』「変な映画だと思いました」主演・spiが本作の魅力を語る公開記念舞台挨拶レポート

text by 編集部

絶賛公開中の堤幸彦監督最新作映画『SINGULA』(シンギュラ) 。本作は15体のAIアンドロイド同士が、究極の討論を繰り広げるディベートクラブのバトルロイル・デスゲーム。 この度、主演のspi、堤幸彦監督、原案・脚本の一ノ瀬京介、 横澤大輔プロデューサーが一同に集まった公開記念舞台挨拶レポートをお届けする。

「変な映画だと思いました笑」
主演・spi登壇・舞台挨拶レポ

『SINGULA』(シンギュラ)
CSINGULAfilm partners 2023

2019年2月、舞台で上演されたAI達による討論劇『SINGULA』を原案に、堤監督がメガホンを取った本作は、昨年のマドリード国際映画祭で主演男優賞賞の受賞や、ニューヨークでの公開など大反響を巻き起こした話題作だ。

この度、世界に衝撃を放った本作を生み出した、主演のspi、堤幸彦監督、原案・脚本の一ノ瀬京介、横澤大輔プロデューサーが一同に集まり公開記念舞台挨拶を実施した。

『SINGULA』(シンギュラ)
CSINGULAfilm partners 2023

【公開記念舞台挨拶レポート】

この度、映画の公開を記念して新宿パルト9にて主演の spi、堤幸彦監督、脚本・原案の一ノ瀬京介、横澤大輔プロデューサーが登壇し、舞台挨拶が行われた。

spiは「僕、舞台挨拶が初めてなんですよ。本日は駆けつけてくれてありがとうございます」と会場に集まった大勢の観客を前に、嬉しそうに挨拶。

続けて、堤監督は「こんな光景滅多にないよ」と続け、一ノ瀬は「この作品は僕が32歳の時に脚本を書いた舞台が元になっています。こんなに多くの方に観て頂けて嬉しいです」とコメントし、横澤は「劇場公開が実現したことに感謝します」とそれぞれ挨拶。

そしてここからは、人に究極の癒しやリラックスを与えるビーズクッションYogiboソファと、人間の感情の「癒し」とは無縁のAIというまさに水と油のコラボレーションとなった、映画「SINGULA」とYogiboのコラボにより、壇上にはカラフルなYogiboソファが並べられ、世界初!?となるYogiboソファに座りながらの舞台挨拶がスタートした。

堤監督がYogiboソファに腰掛けながら「これがYogiboですよね。ラクダをダメにするやつですよね(笑)シュールな光景ですね」というと、場内からはその異様な光景に笑いが起こった。

コラボ動画に出演したspiは「この前特別映像を撮っていて1日中Yogiboと戯れていたんですよ」と振り返った。

映画をつくるきっかけを聞かれた堤監督は、映画の元となった舞台を観て「なんて不思議かつ刺激的な舞台なんだろうと思って、そこに浮かび上がってくるテーマに感動して、その場ですぐに映画化した方がいいですよと言いました。そして、映画化が決まった後に、ふと15人の役を1人でいいんじゃないかというアイディアが降ってきて、そしてこんな映画になりました」と明かした。

キャスティングについては、一ノ瀬が「英語ができて、15役を演じ分けられる人がspiさんしか思い浮かばなくて。すぐ夜中に電話して、その2日後には会ってspiさんの出演が決まりました」と異例のスピードで決定したという。

しかし、実際に現場に入った際の感想を聞かれるとspiは「初めてお話を聞いた時、“たぎりますね”って答えたのですが、台本を読んで、絶対に自分には出来ないって思って泣きました。監督や一ノ瀬さんにも相談したら、2人は大丈夫!大丈夫!みたいな感じで。まじかよ!と思いました」と苦笑交じりに当時の心境を明かした。

また、15役の演じ分けについてspiは「俳優論になってしまうんですが、役を外から作っていきました。まずは器を作って、その器の中でセリフを言えば、その役になるだろうと思って演じました」と答えた。

完成した映画を観て、一ノ瀬は「なんて気持ちの悪い映画なんだろうと思った笑。けれど、見終わったあとに、いいモノ観たなって気持ちになりました」と語り、spiは「変な映画だと思いました笑。自分で演じたんだけど、合成で本当に15人いるみたい。そして、最初の始まり方が堤イズムで始まっていて、間や音が堤監督の作品だ!と感動しました」と述べた。

横澤は「映画なのか、舞台なのか、洋画なのか、邦画なのかと。コロナ禍に作ったので映画館でかける前提で作られてない。当初メタバースでの上映とかの話もしていました。滅多にない作品になっているので、そこを楽しんで欲しい」とアピールし、堤監督は「まだ編集したいくらいの気持。いろんなトライアルができる作品なので。あと、ラストに流れる主題歌のr-906さんの『イフ』という曲が、ボーカロイドでデジタルな作りでありながら、とても人間的で。やっぱり人間が作り出した作品だなと着地ができて良かったです」とそれぞれ感想を言い合った。

最後に、これから映画を観る観客に向けて一人ずつメッセージが向けられた。

横澤は「今まで見たことのない作品になっているので、ぜひ楽しんで見てほしいです」、一ノ瀬は「もともとこの脚本は、AIを通して、今一度人間の尊さを感じて欲しいと思って書いたので、ぜひ観終わった後に自分はこんな風におもったとSNS上などでディベートを繰り広げられたら嬉しいです」、堤監督は「一人なんだけど、不思議に違って見えてくる。けど語られているのは怒りや悲しみなどの記憶のサンプリングで、一人の話としても見てくれてもいいと思う」、spiは「こんな大きなスクリーンで見れるのかぁ。いいなぁ。メチャメチャ楽しんでいってください!」と締めくくり、大盛況のうちに舞台挨拶は幕を閉じた。

【ストーリー】

集められたのは「先生」と呼ばれる人間が作り出した15体のAIたち。同じ顔、同じスタイルの15体のAI。違いは、それぞれに埋め込まれたチップによる性格や記録されている情報のみ。

互いの素性を知らないAIたちによるディベートバトルロイヤルが始まる。

映画『SINGULA』絶賛公開中!

『SINGULA』(シンギュラ)
CSINGULAfilm partners 2023

【『SINGULA』公開記念舞台挨拶】

日時:5/13(月)18:00~18:30 ※上映前イベント
場所:新宿バルト9 スクリーン9(新宿区新宿 3 丁目 1-26 新宿三丁目イーストビル)
登壇者:spi、堤幸彦監督、一ノ瀬京介、横澤大輔

出演:spi 監督:堤幸彦 脚本・原案:「SINGULA」一ノ瀬京介 主題歌:「イフ」r-906 feat. 初音ミク
配給:ティ・ジョイ
公式サイト
(C)「SINGULA」film partners 2023

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