“残酷だった”当初の台本の内容とは? 最高の楽曲…驚きの制作秘話とは? 映画『E.T.』考察&評価。タイトルの意味も解説
『E.T.』劇中カット【Getty Images】
E.T.
- 原題:
- E.T. The Extra-Terrestrial
- 製作年:
- 1982年(アメリカ合衆国)
- 監督:
- スティーブン・スピルバーグ
- 脚本:
- メリッサ・マシスン
- 撮影:
- アレン・ダヴィオー
- 音楽:
- ジョン・ウィリアムズ
- 配給:
- ユニバーサル・スタジオ
- 上映時間:
- 115分
第55回アカデミー賞
―作曲賞
―音響賞
―音響効果編集賞
―視覚効果賞
第40回ゴールデングローブ賞(ドラマ部門)
―作品賞
―作曲賞
サターン賞
―SF映画賞
―脚本賞
―特殊効果賞
―音楽賞
―ポスターアート賞
―ヤング・アーティスト賞
- 演出:
- 13点
- 脚本:
- 14点
- 配役:
- 10点
- 映像:
- 17点
- 音響:
- 18点
スティーブン・スピルバーグ監督『E.T.』のあらすじ、ネタバレあらすじに加え、演出・脚本・映像・配役・音楽の5つの視点から徹底解説。E.T.は何の略? 自転車のシーンに影響を与えた人物とは? 指を合わせるシーンの秘密とは? 楽曲の魅力とは?多角的な視点で明らかにする。<あらすじ キャスト 考察 解説 評価 レビュー>
『E.T.』のあらすじ
ある夜、アメリカのとある田舎町の森の中に、地球の植物を調査するため宇宙船が飛来する。地球へ降り立った宇宙人の1人は、宇宙船から離れ、崖から眼下に広がる郊外の住宅地が生み出す光の海の美しさに驚嘆する。その時、人間たちの追跡が迫り、宇宙船は急いで飛び去るが、遠くにいた1人の宇宙人が取り残されてしまう。取り残された宇宙人は叫び、近づいてくる人間から逃げ出した。
その頃、住宅地のある一軒家では、少年達がTRPG(テーブルトークRPG)に没頭していた。10歳のエリオットは身長が小さいという理由で、兄マイケルやその仲間から馬鹿にされゲームに混ぜてもらえず、孤立し、飽き飽きしていた。
注文した宅配ピザを受け取りに外へ出たエリオットは、物置小屋で不気味な音を耳にし、恐怖を感じて仲間たちを呼び寄せる。しかし中には誰もおらず、見慣れない足跡だけが残されていた。
その日の夜、音の正体が気になったエリオットは隣のトウモロコシ畑に気配を感じて近づき、ついに宇宙人(E.T.)を目撃する。翌日、エリオットは家族に宇宙人を見たことを話すが信じてはもらえない。「パパなら…」というエリオットの言葉に、母のメリー(ディー・ウォーレス)は動揺する。パパは愛人とメキシコに出かけているのだ。
夜もふけ、エリオットがポーチで見張っていると、宇宙人が彼の前に姿を現わす。エリオットはキャンディで、空腹だったE.T.を部屋に導きクローゼットに隠した。宇宙人もメアリーに見つからないようにクローゼットのぬいぐるみの山に紛れる…。