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大炎上の漫画実写映画でも…キャラ再現度だけは完璧な俳優(5)壮絶な駄作だけど…まさかの輝きを見せた人物は?

text by ZAKKY

漫画原作の実写といえば、潤沢なお金をかけても表現しきれない世界観と、原作ファンのキャラに対するイメージがどうしても付きまとい、どんなに有名な監督やキャストを起用しても大爆死してしまうことはある。今回は、作品としては大コケしたが、そんな中でも再現度が高かったキャラクターを演じた俳優を5人紹介していく。(文・ZAKKY)

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朽木白哉のキャラクターにピタリと一致

『BLEACH』(2018)

朽木白哉/MIYAVI

MIYAVI
MIYAVIGetty Images

監督:佐藤信介
原作:久保帯人
脚本:羽原大介、佐藤信介
出演:福士蒼汰、吉沢亮、杉咲花、真野恵里菜、小柳友、早乙女太一、田辺誠一、MIYAVI、長澤まさみ、江口洋介

【作品内容】

幽霊が見える高校生・黒崎一護が、ひょんなことから死神代行としての道を歩むことになり、悪霊との戦いに命を懸けていく。原作は2001年から2016年にかけて連載された、全世界売り上げ1億2000万部を誇る人気漫画。

【注目ポイント】

福士蒼汰や吉沢亮、早乙女太一など、主要キャストの顔面偏差値の高さが話題となった大人気コミックの実写化。ビジュアル面だけみるとそこそこハマッており、ファンの期待値は高かった。

しかし、蓋を開ければ、俳優のパフォーマンスは抜きにして、映画としてツッコミどころが多すぎる。例えば、「市街地が竜巻に見舞われたくらいでそんなになるか?」というほど、街全体が木端微塵になるなど、一つひとつのシーンがなんともお粗末。ストーリーのテンポや間も悪く、役者の演技も空転。色んな要素が上手く噛み合っていない印象を受ける。

そんな中、思わぬ輝きをみせて絶賛されたキャストがいる。それは世界的ギタリストとして知られるミュージシャンのMIYAVIである。彼が演じた役は、四大貴族「朽木家」の現当主及び六番隊隊長・朽木白哉だ。

中学生時代、プロサッカーチームJリーグ・セレッソ大阪のユースチームに所属するなど、運動神経抜群なMIYAVIは殺陣も颯爽とこなし、アクション俳優としての実力をこれでもかと見せつけた。特に刀を引き抜き、鋭い視線を相手に送るシーンは、あまりの迫力に鳥肌が立つほど。

足の怪我が原因でプロサッカー選手への夢を諦めたMIYAVIは、ギターに熱中し、現在では世界を股にかけて活躍するミュージシャンとなった。

そのストイックで自分に厳しく、かつ、冷静沈着な人間性は、朽木白哉のキャラクターにピタリと一致している。駄作と言われている今作だが、このキャスティングは100点満点。拍手を送りたい。

ちなみに、朽木白哉の義妹である朽木ルキア役である杉咲花は、言うまでもなく、当代屈指の演技派女優である。しかし本作では、キャスティングミスという他ないが、キャラクターのイメージにまったく合ってない。そんな蛇足で本文を締めることをどうかお許しいただきたい。

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