面白すぎて放心状態に…史上最高のスーパーヒーロー映画(1)世界が激震…! 巨額を生み出した隣のヒーローは?
マーベル・コミック、DCコミックスをはじめ、長年根強い人気を誇っている「スーパーヒーロー映画」。”勧善懲悪もの”は勝利することが分かっている。なのにハラハラしてのめり込み、観終わった後に「正義とは何だろうか…」と哲学に耽ってしまう。今回はそんなスーパーヒーロー作品を5つピックアップしてお届けしたい。(文・ジュウ・ショ)
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史上もっとも親しみやすいスーパーヒーロー映画
『スパイダーマン』(2002)
【作品内容】
両親を早くに亡くしたピーター・パーカー(トビー・マグワイア)は、科学好きでシャイな青年。幼なじみのMJ(キルスティン・ダンスト)にもなかなか思いを告げられず、学校でも酷いイジメを受ける、悶々とした毎日を送っていた。
ある日、ピーターは社会見学でコロンビア大学の研究室を訪れ、そこで遺伝子改良を施された新種の蜘蛛「スーパースパイダー」に噛まれてしまう。激しい悪寒に襲われるピーターだったが、翌朝目覚めるとその体には驚異的な視力と体力が備わっていた…。
【注目ポイント】
数あるマーベル作品のなかでも高い人気を誇るスパイダーマン。2002年に公開されたこの作品は、当時史上最高レベルでヒットした。「公開後、最初の週末」での興行収入は1億円1,484万4,116ドルと、初めて1億ドルを超えた作品だ。前年公開の『ハリー・ポッターと賢者の石』の9000万ドルを上回り、最高記録となった。
ちなみに2004年に公開された『スパイダーマン2』は第77回アカデミー賞において視覚効果賞を受賞。2007年の『スパイダーマン3』は映画史上最高額となる2億5800万ドル(約290億円)の製作費を投入し、週末興行収入は1億5110万ドル(約161億円)と当時歴代1位を記録した。北米歴代興行収入上位100作に、スパイダーマン作品はなんと7作もランクインしている。
数あるマーベル・コミックの英雄のなかでも特に人気が高いスーパーヒーローだ。個人的にはスパイダーマン1作目のカッコよさは、主人公ピーター・パーカーの親しみやすさにあると思っている。どこにでもいる冴えない高校生…なんならちょっと奥手で陰キャ寄りの子が、偶然的に力を得て正義のヒーローとして苦悩しつつも成長していく。
この姿に、他のアベンジャーズキャラにはない魅力を感じる。もともとムッキムキでもないし、天才でもない。だからこそ、彼を応援したいし、成長を見てみたくなるのだ。スパイダーマンはそんな魅力溢れるキャラクターだ。
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