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岡山天音に嫉妬する若葉竜也が愛おしい…快進撃を支える2つの要素とは? ドラマ『アンメット』第8話考察&感想レビュー

text by 苫とり子

杉咲花主演の月10ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)。本作は、“記憶障害の脳外科医”が主人公の、新たな医療ヒューマンドラマ。今回は、婚約破棄を持ち出した綾野と麻衣のカップルの行く末が描かれた第8話のレビューをお届けする。(文・苫とり子)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:苫とり子】

1995年、岡山県生まれ。東京在住。演劇経験を活かし、エンタメライターとしてReal Sound、WEBザテレビジョン、シネマズプラス等にコラムやインタビュー記事を寄稿している。

綾野と麻衣による珠玉のラブストーリー

『アンメット』第8話より ©カンテレ
『アンメット』第8話より ©カンテレ

 6月3日に放送された『アンメット』第8話。放送後、X(旧Twitter)で「#アンメット」が日本と世界ともにトレンド1位を獲得した。そんな第8話では、関東医科大学病院の脳外科医・綾野(岡山天音)の父である勲(飯田基祐)が、交通事故で頭部に外傷を負って丘陵セントラル病院に運ばれてくる。

 少しこれまでの話を整理すると、勲は綾野病院の院長であり、多額の借金を抱えながらも、採算が合わない過疎地医療にこだわっていた。かたや息子である綾野は西島家に婿入りすることで、綾野病院を西島医療グループの傘下に入れ、自身がその経営に回って、過疎地医療をやめさせようとしている。

 そうすれば、西島グループは綾野病院が持て余している80床のベットが手に入る。それを地域医療構想のために回復期病床を増やしたがっている厚労省に差し出し、見返りとして関東医科大学病院の建て替えの協力を求める……というのが麻衣(生田絵梨花)の祖父・秀雄(酒向芳)の狙いだ。

 全てを知った麻衣は綾野に婚約解消を宣言するが、綾野は困惑する。一方、勲はミヤビ(杉咲花)たちの手によって、一命は取り留めたものの、「社会的行動障害」という後遺症が残った。社会的行動障害とは、前頭葉の損傷により喜怒哀楽を抑えられなくなる高次脳機能障害の一つ。勲は主治医であるミヤビの下、感情をコントロールするリハビリに励む。
 
 その間、綾野は勲に代わって過疎地の診療所へ通うことに。元々は父親に反発していた綾野だが、地域の人々と関わる中で勲がこだわっていた過疎地医療の意義を身をもって知る。そして、過疎地医療を続けさせてほしいと秀雄に直談判。

 後日、綾野は「過疎地医療を続けられるようにしてもらった」と麻衣から告げられる。だが、それは麻衣が別の男性とお見合いすることが条件だった。

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