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「国民的スター」大泉洋、演技上手すぎ…おすすめ出演映画(1)コメディ、シリアス、感動…振れ幅に脱帽の一作

text by ZAKKY

12月2日公開の『月の満ち欠け』で主演を務めている、大泉洋。北海道のローカルタレントからキャリアをスタートさせ、今や国民的スターに。今回は大泉洋出演映画の中でも、観ていて気持ちがホッコリする、ハートウォーミングな作品を厳選してご紹介する。(文・ZAKKY)

●コメディー、シリアス、感動…。大泉洋の多面的な芝居に注目

『トワイライト ささらさや』(2014)

監督:深川栄洋
原作:加納朋子
脚本:山室有紀子、深川栄洋
出演:新垣結衣、大泉洋、中村蒼、福島リラ

【作品内容】

小さな町「ささら」に暮らすサヤ(新垣結衣)は、売れない落語家であるユウタロウ(大泉洋)と結婚し、息子を授かる。仲睦まじく暮らしていた一家だったが、突然の事故でユウタロウが死去。サヤは生まれたばかりの息子と2人きりで生きていくことになった。そんな中、成仏しきれないユウタロウは、さまざまな人の体を借りて現れ、サヤを助けていくのだが…。

【注目ポイント】

全編を通してファンタジー要素の強い物語であり、序盤はコメディータッチだが、徐々に胸に突き刺さる切ない描写が多くなり、感涙必至のラストが待ち受けている。

体に乗り移られた人達の立ち振る舞いも、ユウタロウらしさが出ていて、その演技力に脱帽する。特にユウタロウの師匠役である小松政夫は、ベテランならではの芸達者ぶりで魅せる。また、少年・ダイヤ(寺田心)に乗り移った際の、「じじい、ばばあと来て、今度は子供かよ!」というセリフには思わず笑ってしまう。

誰かに乗り移っていれば、ユウタロウはサヤと共にいることができるわけだが、そこにはある一定のルールがあり、2人はずっと一緒にいられるわけではない。上記のような設定によって「エモさ」が引き立つ作りになっている。

ユウタロウは、「死後に霊となって他人の体に乗り移る」という不思議な経験をすることで、生前、とある理由で許せなかった実父のことを最終的には許せるようになる。全体のテンポもよく、軽い気持ちでサクッと観られるところも好ましい、満足度の高い一作だ。

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