全世界で20億ドルを超えるヒットを記録した『タイタニック』をはじめ、後世に語り継がれる名作を数多く生み出した１９９０年代のハリウッド。今回は90年代を代表するハリウッド女優の活躍を数字から読み解き、ランク付け。ランクインした女優陣の魅力がたっぷり詰まった、編集部イチ推しの作品もあわせてご紹介する。

今回は下記のデータを参照してランク付けをおこなった。
①出演本数———海外ドラマ、長編劇映画が対象。アニメーションの声優も含める。ノンクレジットの作品は含めない。
②主演本数———他の役者とダブル主演の作品も含める。
③ヒット作の本数———ハリウッドにて大台とされる１億ドル（約１００億円）以上の興行成績を叩きだした作品の数。
④受賞歴———アカデミー賞、国際映画祭を始めとした各種映画賞。ノミネートも評価対象に含む。

６位：ニコール・キッドマン

生年月日： 1967年6月20日
出身：オーストラリア
デビュー作：『BMXアドベンチャー』（1983）

★１９９０年代　出演作品数　13本

★１９９０年代　主演作品数　10本

1990年
『デイズ・オブ・サンダー』
『ニコール・キッドマンの恋愛天国』
1992年
『遥かなる大地へ』
1993年
『マイ・ライフ』
『冷たい月を抱く女』
1995年
『誘う女』
1996年
『ある貴婦人の肖像』
1997年
『ピースメーカー』
1998年
『プラクティカル・マジック』
1999年
『アイズ ワイド シャット』

★ヒット作（興行収入１億ドル以上）２本
『ピースメーカー』（1997）―――１億１千万ドル
『バットマン フォーエヴァー』（1995）―――１億８千万ドル

★受賞歴

1991年『ビリー・バスゲイト』
ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート
1992年『遥かなる大地へ』
MTVムービー・アワード 最優秀コンビ賞ノミネート
1995年『誘う女』
ゴールデングローブ賞 主演女優賞（ミュージカル・コメディ部門）受賞
放送映画批評家協会賞 主演女優賞受賞
1996年『ある貴婦人の肖像』
ニューヨーク映画批評家協会賞 主演女優賞ノミネート
1999年『アイズ ワイド シャット』
サテライト賞 主演女優賞（ドラマ部門）ノミネート

●総評

１９８３年にデビューして以降、順調にキャリアを積み重ね、９０年代初頭には主演を任される存在に。出演本数１３本のうち、１０本でメインアクトを務めている。その上、数少ない助演での出演作『ビリー・バスゲイト』（1991）では、ゴールデングローブ賞の助演女優賞にノミネートされるなど演技面も高く評価された。
ヒット作『バットマン フォーエヴァー』（1995）で演じた美貌の精神科医も忘れがたい。私生活ではトム・クルーズと結婚。夫婦共演を果たした、スタンリー・キューブリックの遺作『アイズ ワイド シャット』は公開前から注目を集め、改めてその影響力の大きさを世界中に知らしめた。

★ニコール・キッドマンの魅力が堪能できる９０年代映画
『アイズ ワイド シャット』（1998）

トム・クルーズとニコール・キッドマンというハリウッドの頂点に君臨するスター夫妻を主演に迎え、巨匠スタンリー・キューブリックが渾身の演出で描きあげた、性にまつわる幻想物語。キューブリックによって捉えられたニコール・キッドマンの妖艶な佇まいは必見。

【関連記事】
データから読み解く！ 1990年代ハリウッド女優ランキング1位〜10位全紹介
データから読み解く！ 1990年代ハリウッド女優ランキング（1位）
データから読み解く！ 1990年代ハリウッド女優ランキング（2位）