全世界で20億ドルを超えるヒットを記録した『タイタニック』をはじめ、後世に語り継がれる名作を数多く生み出した１９９０年代のハリウッド。今回は90年代を代表するハリウッド女優の活躍を数字から読み解き、ランク付け。ランクインした女優陣の魅力がたっぷり詰まった、編集部イチ推しの作品もあわせてご紹介する。

今回は下記のデータを参照してランク付けをおこなった。
①出演本数———海外ドラマ、長編劇映画が対象。アニメーションの声優も含める。ノンクレジットの作品は含めない。
②主演本数———他の役者とダブル主演の作品も含める。
③ヒット作の本数———ハリウッドにて大台とされる１億ドル（約１００億円）以上の興行成績を叩きだした作品の数。
④受賞歴———アカデミー賞、国際映画祭を始めとした各種映画賞。ノミネートも評価対象に含む。

４位：ウーピー・ゴールドバーグ

生年月日： 1955年11月13日
出身：アメリカ
デビュー作：『カラーパープル』（1985）

★１９９０年代　出演作品数　４８本

★１９９０年代　主演作品数　１３本

1990年
『ロング・ウォーク・ホーム』
『バグダッド・カフェ』（ドラマ）
1992年
『天使にラブソングを…』
1993年
『メイド・イン・アメリカ』
『天使にラブソングを…２』
1994年
『コリーナ、コリーナ』
1995年
『ボーイズ・オン・ザ・サイド』
『ムーンライト&ヴァレンチノ』
『T-REX』
1996年
『エディー 勝利の天使』
『僕のボーガス』
『チャンス!』

★ヒット作（興行収入１億ドル以上）３本
『ライオンキング』（1997）―――４億２千万ドル
『ゴースト ニューヨークの幻』（1990）―――２億１千万ドル
『天使にラブソングを…』（1992）―――１億４千万ドル

★受賞歴

1990年『ゴーストニューヨークの幻』
アカデミー賞最優秀助演女優賞　受賞
ゴールデングローブ賞最優秀助演女優賞　受賞
1992年『天使にラブソングを…』
ゴールデングローブ賞最優秀助演女優賞　ノミネート

××ゴールデンラズベリー賞××

『T-REX』 (1995)最低女優賞ノミネート
『エディー 勝利の天使』、『僕のボーガス』 (1996)最低女優賞ノミネート

●総評

９０年代の出演作品数は驚異の48本。中にはアニメ作品や海外ドラマも多く含まれているが、驚異的な活躍っぷりだ。１億ドル以上を稼いだヒット作は３本あり、『ゴーストニューヨークの幻』ではアカデミー賞最優秀助演女優賞を獲得するなど、ハイパフォーマンスをキープ。
一方、1995年以降はゴールデンラズベリー賞を立て続けに受賞。2000年代にかけて主演作は減少の一途をたどり、苦しい戦いを強いられた。

★ウーピー・ゴールドバーグの魅力が堪能できる９０年代映画
『天使にラブソングを…』（1992）

殺人事件の現場を目撃したクラブ歌手が、逃げ込んだ先の修道院で数々の騒動を巻き起こす、大ヒットコメディ。ウーピー・ゴールドバーグは撮影に先立ってボーカルトレーニングを受け、本編では伸びやかでハートフルな歌声をたっぷり披露している。

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