鳥山明先生も忘れてる…?『ドラゴンボール』未回収の伏線(2)サイヤ人ラディッツを悟空の兄という設定にした件
text by ZAKKY
2024年3月1日に惜しまれながらもこの世を去った天才漫画家・鳥山明。その代表作『ドラゴンボール』は後続の漫画家たちの常識を作り、伝説の漫画となった。しかし、物語が進むにつれ、最初の設定とは異なる展開になっている描写が多数ある。今回は、鳥山先生も忘れていそうな設定やセリフについて解説する。(文・ZAKKY)
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主人公の兄はまさかの下級戦士
サイヤ人・ラディッツを悟空の兄という設定にした件
少年漫画にて、「主人公よりもっと強い兄が登場」という展開は定番だろう。『ドラゴンボール』おいても、ご多分に漏れず出てきた、サイヤ人である悟空の兄・ラディッツ。
幼き日に地球に送り込まれた悟空を戦力の一員として連れ戻すため、地球にやってきたが、悟空はサイヤ人である記憶を失っており、地球人をも絶滅させようとしたラディッツと対立。
それまでの最強のライバルであった、ピッコロと共闘するも、苦戦する悟空たち。結果、悟空のラディッツ道連れ作戦で勝利はするものの、悟空は死亡してしまう。
といった流れが、ラディッツの全てである。2人がかりで闘っても敵わず、兄の威厳は絶大かと思われたが、その後、サイヤ人の中では下級戦士だと判明する。上級戦士であるベジータやナッパには「弱虫ラディッツ」と言われており、その後のシリーズでは名前すら出てこない存在と化してしまった。
鳥山明先生も多分、まさかその後も様々なシリーズで連載が続き、強さのインフレが起こりまくるとは思っていなかったのであろう。
悟空の兄という、登場時はこれまでにない重要なポジションのキャラであったが、「悟空とは血がつながっていない、ただのサイヤ人にしておけばよかった!」と後に後悔していたのではなかろうか。
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