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「吉沢亮がすごい!」魅力爆発 ”沼にハマる”出演映画(1)感涙ものの表情…絶望を生む迫真の演技とは?

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胸キュン必至の青春映画から、激しい戦闘シーンがあるアクション大作まで、様々なジャンルの作品に幅広く出演している吉沢亮。主人公として存在感を発揮するだけではなく、脇役として主役を立たせる。そんな魅力たっぷりの吉沢亮の「演技が堪能できる作品」5本をセレクト。この5本を観た後、あなたはもう吉沢亮の沼にはまってしまう。(文・會澤奈津美)

●吉沢亮が魅せる「光と闇」。主役級のキャストたちと織りなす迫真の演技

『さくら』(2020)

監督:矢崎仁司
原作:西加奈子
脚本:朝西真砂
出演:北村匠海、小松奈々、吉沢亮

【作品内容】

音信不通だった父が2年ぶりに帰ってくる。次男・薫(北村匠海)はその年の暮れに実家に帰った。しかしそこには兄のハジメ(吉沢亮)がいない。薫にとって、憧れのヒーローのような存在だったハジメは、2年前のあの日、亡くなっていた。

原作は直木賞作家・西加奈子が2005年に発表したベストセラー小説。監督は「三月のライオン」、「ストロベリーショートケイクス」で知られる矢崎仁司。主題歌は東京事変が担当し映画の世界観を見事に表現している。

【注目ポイント】

今作で吉沢亮は、幼い頃から人気者であり、弟たちとってヒーローのような存在から、幸せだった長谷川家が崩壊していく発端となる役を演じている。

彼女が出来た幸せの絶頂から、交通事故に遭い、不幸のどん底へ落ちる様子は思わず目を塞いでしまいたくなる。そんな絶望の中でも、飼い犬の「さくら」にだけに見せるハジメの優しい表情は感涙もの。

吉沢亮、北村匠海、小松奈々という若手のホープ3名が、兄妹役を熱演。3人の芝居は、息をのむような迫真さがあり、圧倒されてしまうほど。

家族が抱える問題をシリアスな語り口で描いていく作品であるため、飼い犬と家族の温かい物語だと思って鑑賞していると、良い意味で予想を裏切られるだろう。吉沢亮はストーリーの中心人物である長男・ハジメを儚い表情で見事に演じ切ってみせた。

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