「吉沢亮がすごい!」魅力爆発 ”沼にハマる”出演映画(2)裏にある狂気…鬼気迫る演技に魅了される一作は?
text by 會澤奈津美
胸キュン必至の青春映画から、激しい戦闘シーンがあるアクション大作まで、様々なジャンルの作品に幅広く出演している吉沢亮。主人公として存在感を発揮するだけではなく、脇役として主役を立たせる。そんな魅力たっぷりの吉沢亮の「演技が堪能できる作品」5本をセレクト。この5本を観た後、あなたはもう吉沢亮の沼にはまってしまう。(文・會澤奈津美)
●日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。闇が渦巻く青春群像劇
『リバーズ・エッジ』(2018)
監督:行定勲
原作:岡崎京子
脚本:瀬戸山美咲
出演:二階堂ふみ、吉沢亮、上杉柊平、SUMIRE
【作品内容】
高校生のハルナ(二階堂ふみ)は、彼氏の観音崎(上杉柊平)がいじめる山田(吉沢亮)を助けたこときっかけに、夜の河原へ誘われる。そこには放置された死体があった。「これを見ると勇気が出るんだ」。その日を境に、ハルナと山田の不思議な交流が始まるのだが…。
原作者は「ヘルタースケルター」などで知られる、伝説の漫画家・岡崎京子。監督は「世界の中心で愛を叫ぶ」を大ヒットさせた行定勲。今作品が漫画の実写化初挑戦となる。本作で吉沢亮は、日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した。
【注目ポイント】
闇を抱えた高校生たちの青春ストーリー。ヒロイン・ハルナに扮した二階堂ふみや、ワケアリの女子高生・こずえに扮したSUMIREも鮮烈な印象を残す。
吉沢亮が演じるのは同級生から毎日暴行を受けながらも、どこか達観したような独特な雰囲気を持つ高校生・山田。彼は同性愛者であり、叶わない恋と知りながらも、一途に同級生に想いを寄せる姿には、胸をぎゅっと締め付けられる。
一見何を考えているか分からず、淡々と話すキャラクターではあるが、その裏にある狂気に、観る者はおののくと同時に、深く魅了される。とりわけ、クライマックスで見せる鬼気迫る表情は、恐怖と美しさが混ざり合った複雑な感情を突きつける。
暴力や濡れ場などの刺激的なシーンが多い作品だが、吉沢亮の魅力をより深く知るためには外せない一本だ。
【関連記事】
「吉沢亮がすごい!」魅力爆発 ”沼にハマる”出演映画(1)
「吉沢亮がすごい!」魅力爆発 ”沼にハマる”出演映画(3)
「吉沢亮がすごい!」魅力爆発 ”沼にハマる”出演映画(全作品紹介)