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結局、黒木は何がしたかった…? ハッピーエンドとは言い切れないワケ。『Believe 君にかける橋』最終話考察レビュー

text by 寺島武志

木村拓哉主演のテレビ朝日開局65周年記念作品『Believe -君にかける橋-』(テレビ朝日系)が最終回を迎えた。建設現場での事故によって実刑判決を受けた設計士の狩山陸が奮闘する希望と再生のヒューマンエンタメ。今回は第9話のあらすじと見どころを紹介する。(文・寺島武志)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

狩山は冤罪を晴らすことができるのか

木村拓哉
木村拓哉Getty Images

 逃亡を続けてきた狩山(木村拓哉)は、妻・玲子(天海祐希)の求めにより、自宅に戻る。しかし自宅マンションは既に機動隊に囲まれていた。玲子はあくまで穏便な方法で夫が逮捕されることを願っていたが、陣頭指揮する白石(前川泰之)のスタンドプレーにより、大捕物を演じた挙げ句、「監禁罪」で狩山を逮捕する。

 約束を破られた形の玲子は警察に激怒するが、そんな彼女をヨソに、全く抵抗することなく、狩山は連行される。警察署前にはマスコミが殺到し、日本中が大騒ぎとなる。

 しかし狩山は顔を隠すこともなく、集結したマスコミに謝罪しようとして、警察官に止められる。まるで逮捕されることを想定していたかのように…。そして、彼の孤独な戦いは次なるステージに移行していく。

 狩山の目的はただ1つ、龍神大橋崩落“事故”を企てた帝和建設社長・磯田(小日向文世)に真実を明らかにさせること。それが自身の冤罪を晴らすことに繋がるからだ。

 “事故”に加担した部下・南雲(一ノ瀬颯)の婚約者・本宮(山本舞香)が突然、玲子のもとを訪れ、あるSSDを玲子に手渡す。南雲の浮気を疑っていた本宮がデータをコピーしていたのだ。さらに、弁護士の秋澤(斎藤工)が証拠を握り潰していた事実も伝える。

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