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なぜ若葉竜也の演技は人の胸を打つのか? K-POPオタクが「アンメット」にどハマりしたワケ。稀有な魅力を深掘り考察

杉咲花が主演を務めた、“記憶障害の脳外科医”が主人公の医療ヒューマンドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)。本作で、脳外科医の三瓶友治を演じ話題となっている若葉竜也の魅力を徹底解明。三瓶先生に完全にハマってしまったK-POPオタクの筆者が分析する若葉竜也の魅力とは? (文・紺野真理子)

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【著者プロフィール:紺野 真利子】

エンタメ系ライター。映画誌やテレビ誌をメインに、俳優・アイドル・声優などのインタビュー記事やコラムを執筆中。好きなK-POPはBTS、SEVENTEEN、(G)-IDLE。好きな映画はマーベル全般、『スパイダーバース』シリーズ、『キングスマン』シリーズ、『プラダを着た悪魔』、『ラ・ラ・ランド』など。

陰キャな三瓶先生にドハマりする人続出!?

写真:宮城夏子
写真:宮城夏子

 K-POPオタクにも関わらず2024春ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)で若葉竜也演じる三瓶先生に完全にハマってしまった。なぜ“K-POPオタクにも関わらず”と前置きしたかというと、K-POPアイドルは基本、髭を生やさない。真っ白で一切毛穴のないツヤツヤな肌がデフォルトなので、髭なんて論外だからだ。

 三瓶先生のようにボソボソ話すアイドルも見たことがない。もしかしたらそういうアイドルも中にはいるのかもしれないが、筆者はSEVENTEENという、K-POP界の中でも相当陽キャな部類に入るアイドルグループを推しているので、本来ならば三瓶先生とは真逆の人が好きなはずなのだ。

 にも関わらず、陰気でマイペースで、何を考えているか全くわからない、髭を生やした三瓶先生にドハマりしてしまった。自分でもびっくりだ。そしてついには、こうして若葉竜也のコラムを書くにまでいたった。

『アンメット ある脳外科医の日記』は、記憶が1日しか持たない障害を持つ脳外科医・ミヤビ(杉咲花)が、アメリカ帰りの脳外科医・三瓶友治(若葉竜也)と出会い、さまざまな患者と向き合いながら新たな1歩を踏み出していく物語。ストーリーが面白いのはもちろん、杉咲と若葉を始め、役者陣の演技が素晴らしすぎて毎週夢中で見ていた。

 回を追えば追うほど、無愛想だけど誰よりもミヤビ思いな三瓶先生に胸を打たれた。表情に乏しくあまり笑顔を見せることのない三瓶先生だが、ミヤビを見つめるその視線だけで、彼女を愛おしく想っていることが伝わってくる。視線ひとつでミヤビへの愛を表現できる若葉竜也、すごすぎる。

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