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タイムスリップを描いた日本のドラマ、最高傑作は? 名作5選。斬新な設定で視聴者を魅了した作品をセレクト

text by 編集部

もしタイムマシンがこの世に存在していたら、誰に会いたいか―。だれしも子どもの頃、そんな問いを頭の中でめぐらせた経験があるのではないだろうか。未来の子どもたちや過去の偉人との出会いを可能にするタイムマシンは、これまでも数々のドラマの題材になってきた。というわけで、今回は、タイムスリップを題材としたドラマを5つ紹介しよう。(文・編集部)

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激動の幕末×現代の医学!
数々の賞を受賞した日本のドラマの最高峰

『JIN~仁~』(2009~2020、TBS系)

大沢たかお

大沢たかお【Getty Images】

原作:村上もとか
脚本:森下佳子
キャスト:大沢たかお、中谷美紀、綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、田口浩正、戸田菜穂、武田鉄矢、中村敦夫、高岡早紀、六平直政、麻生祐未、小日向文世、内野聖陽ほか

【作品内容】

 東都大学付属病院の脳外科医、南方仁は、ある日、急患で運ばれてきた身元不明の男を手術する。手術は無事に終わったが、その患者は目を覚ますや否や逃亡。なんとか彼を捕まえた仁は、そのまま階段から落ちて気絶してしまう。

 その後、人が目を覚ますと、そこは林の中だった。仁があてどもなく歩き回っていると、なんとちょんまげ姿の武士が斬り合いをしている。彼は、気絶した衝撃で江戸時代にタイムスリップしてしまったのだ…。

【注目ポイント】

 坂本龍馬に徳川慶喜、そして西郷隆盛…。数々の偉人たちがきら星のごとく登場する幕末は、いつの時代も圧倒的な人気を誇っている。ましてや、ここに「医療もの」というエッセンスが加わると、その魅力は何倍にも膨れ上がる。この『JIN-仁-』のように。

 本作は村上もとかによる同名漫画を実写化した作品。脚本は『おんな城主 直虎』(2015)の森下佳子で、主人公の南方仁を大沢たかおが演じている。

『半沢直樹』(2013~2020)や『下町ロケット』(2015~2018)など、数々の名作ドラマを生み出してきたTBS系列の「日曜劇場」枠。そんな本枠でも、指折りの名作がこの『JIN-仁-』だ。現に、放映時は、国内外のドラマ賞で33冠を受賞。2020年には、「ステイホーム期間にみんながハマったドラマランキング」で1位を獲得するなど、20年近くを経た今でも愛され続けている。

『JIN-仁-』の魅力。それは、なんといっても主人公である仁のキャラクターにある。幕末の動乱の中で、病に苦しむ先人たちをなんとしても直したい…。そんなアツいキャラクターが、野性味あふれる大沢たかおの演技と見事にシンクロしているのだ。そして、物語に散りばめられたアツい名言の数々も、そんな仁のキャラクターを引き立てている。

 なお、2012年には、韓国で『Dr.JIN』というタイトルでリメイクされている。舞台となるのは、幕末の日本ではなく、哲宗治世下の李氏朝鮮だ。気になった方はこちらもぜひチェックしてもらいたい。

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