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福原遥の笑顔が不気味に見えてくる…”当たり役”だと確信した理由とは? ドラマ『マル秘の密子さん』第1話考察レビュー

福原遥主演のドラマ『マル秘の密子さん』(日本テレビ系)が7月13日(土)より放送開始した。突然、大企業の大株主となった平凡なシングルマザー・今井夏の前に、どんな依頼も叶える謎のトータルコーディネイター・本宮密子が現れる…。今回は、第1話のレビューをお届けする。(文・あまのさき)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール:あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

ラスト10分の怒涛の展開に驚愕

『マル秘の密子さん』©日本テレビ
『マル秘の密子さん』©日本テレビ

 「あなたが変われば、世界は変わる」。観る者の背中を押してくれそうなキャッチコピーを携えたドラマ『マル秘の密子さん」がスタートした。始まってみればサスペンス要素を多分に含んだスリリングな作品であることがじわじわと伝わってくる。ラスト約10分に怒涛の展開が待ち受けていた第1話を振り返りたい。

 不運続きのシングルマザー・今井夏(松雪泰子)は、偶然にも火事現場で九条開発の社長・九条謙一(神保悟志)の命を助ける。その後もお世話を任された夏は謙一に尽くし、その甲斐あって快方に向かいつつあるかに思われたものの、あるとき容体が急変。謙一は帰らぬ人となってしまう。

 謙一は婿養子で、社長とはいえ、社内でも家庭でも立場は弱い。家族は彼の死を悲しむことはせず、次期社長の座を誰が手にするかということしか頭になかった。ところが謙一の遺言には、謙一が保有する九条開発の株をすべて夏に譲ると記されていた。夏を含め、九条家の人間は驚きを隠せない。

 そんな折、夏の前に“トータルコーディネーター”本宮密子(福原遥)が現れる。ファッションやメイクのみならずメンタル面までサポートし、どんな依頼も叶えるというのがトータルコーディネーターの仕事らしい。一時は株を手放すことを考えていた夏をゆっくりと、しかし確実に説得していく密子。生前に謙一が語っていた孤独に生きる人たちのための福祉プロジェクトを思い出させ、もしかすると謙一は殺されたのではないかと示唆する。

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