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人気芸人伝説ネタが映画化されたら? 放送作家がガチ妄想(2)目覚めたら福山雅治じゃなくなっていた…伝説のコントとは?

text by 前田知礼

漫画や小説に材をとった映画が次々と制作される中、バカリズムを始めとするお笑い芸人が脚本を担当するドラマ作品が増えている。今回は、構成に唸った伝説的なネタを5つ紹介し、「その芸人のネタそのものが映画化したら…」という名目で、現役放送作家が本気で映画を妄想企画する。(文・前田知礼)

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「目覚めたら福山雅治じゃなくなっていた…」シュールな世界観が魅力

●バカリズム『change!』

バカリズム
バカリズムGetty Images

「とにかくこれは緊急事態です! 福山雅治史上最大のピンチです」

『change!』は、目覚めたら福山雅治じゃなくなっていた男の物語だ。昨日まで福山雅治だったのに、住む家も見た目も立場も異なる、全くの別人になっている。日本中を魅了してきた甘いルックスを失った福山雅治が、誰からも「福山雅治だった」ことを信じてもらえないという不条理コントだ。

 さて、この「change!」の映画版の監督は、『ウォーターボーイズ』(2001)や『スウィングガールズ』(2004)で知られる矢口史靖監督にお願いしたい。『ひみつの花園』(1997)、『アドレナリンドライブ』(1999)、『サバイバルファミリー』(2017)などのロードムービーや、「主人公が徹底して酷い目に遭い続けるコメディ」を得意とする矢口監督なら、どこかにいる「福山雅治の身体」を取り戻すために奮闘する主人公を、熱く、おかしく、そしてチャーミングに撮ってくれるはずだ。

 また、映画『ダンス・ウィズ・ミー』(2019)で、催眠術によって、音楽がかかると踊らずにはいられない身体〈ミュージカル病〉になった女性をコミカルに描いた矢口監督なら、「昨日まで福山雅治だった」という突飛な設定も上手に料理してくれそうだ。

 映画化に際してタイトルもガラッと変え、『I WAS MASHA』とするのはいかがだろうか。考えるだけでもワクワクするコメディムービーだ。

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