最もアクションがスゴい日本人女優は? 最強のアクトレス(4)肉弾戦も銃撃戦も強すぎる…世界に誇る至宝
2019年の実写の邦画興行収入1位を記録した『キングダム』や、8年ぶりの復活が注目を集めた『帰ってきた あぶない刑事』など、近年アクション映画が注目を集めている。そこで今回は、さまざまな映画で華麗な演技を見せる日本のアクション女優をセレクト。大御所から新星まで5名紹介する。(文・編集部)
————————
今後のアクション界を担う新時代のスタントパフォーマー
●伊澤彩織
【注目ポイント】
さて、次に紹介するのは、現役のスタントパフォーマーであり、女優としての活躍も目覚ましい伊澤彩織だ。
高校時代から映画に憧れていたという伊澤は、そのまま日本大学芸術学部に進学し、キャストにアクションを教える「アクション部」を志望。
その後、アクション監督として知られる下村勇二がメガホンを取った『RE:BORN』(2017)の研修生オーディションに合格し、アクショントレーニングを開始する。
その後はスタントパフォーマーとして、『キングダム』や『るろうに剣心 最終章 The Final / The Beginning』(2021)などのヒット作に参加。さらに、『G.I.ジョー:漆黒のスネークアイズ』(2021)や『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(2023)など、海外の映画にも参加している。
そんな伊澤が一躍脚光を浴びたのは、2021年から続く『ベイビーわるきゅーれ』シリーズだろう。
本シリーズで伊澤は、高石あかりとW主演に抜擢されており、肉弾戦から銃撃戦、果てはナイフファイトに至るまで、百花繚乱のアクションで観客の目を釘付けにしている。
さて、そんな伊澤が本格的にアクションの道に進むようになったのには、とある出来事が大きく影響している。それは、伊澤が師匠として仰いでいた田中清一の死だ。
倉田アクションクラブ出身で、アクションチーム「パスガード」の代表でもあった田中は、これまで日本映画のみならず、『導火線 FLASH POINT』(2007)や『イップ・マン 継承』(2015)などの香港映画にも参加。
日本のアクション業界を牽引していた。しかし、2016年に52歳の若さで急逝。伊澤に「アクションを続けてくれ」との遺言を遺していたのだという。
亡き恩師の遺志を継ぐ伊澤。その目には、かつて田中が見た、世界という舞台が映っている。
【関連記事】
強さと美しさで国民を魅了…日本映画史上最高のアクション女優(1)
強さと美しさで国民を魅了…日本映画史上最高のアクション女優(5)
強さと美しさで国民を魅了…日本映画史上最高のアクション女優(全紹介)