福原遥主演のドラマ『マル秘の密子さん』（日本テレビ系）が放送中。本作は、突然、大企業の大株主となった平凡なシングルマザー・今井夏と、突然彼女の前に現れたどんな依頼も叶える謎のトータルコーディネイター・本宮密子の物語。今回は、第2話のレビューをお届けする。（文・あまのさき）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

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【著者プロフィール：あまのさき】

アパレル、広告代理店、エンタメ雑誌の編集などを経験。ドラマや邦画、旅行、スポーツが好き。

密子が今度は夏の息子・智を変身させる

　トータルコーディネーターの密子（福原遥）が、ひょんなことから大企業・九条開発の次期社長候補となった夏（松雪泰子）をサポートすることになった『マル秘の密子さん』。第2話では、夏の息子・智（清水尋也）の世界を変えて見せた。

　代々同族経営を続けてきた九条開発の次期社長に、部外者である夏が立候補したことで、社内の話題は持ち切り。前社長・謙一（神保悟志）の好意により九条開発の総務部で働いていた智は、肩身の狭い思いをしていた。彼は「波風を立てない」を口癖に、とにかく目立たないように生活をしていた。

　ところが、夏が母親であることが、上司の森山（小久保寿人）にバレてしまう。森山は九条家の遠縁であることを理由に、社内で傍若無人に振る舞っている人物で、契約社員である智のことを“ケイヤくん”と呼ぶなどパワハラし放題。ついには“墓場”といわれる地下倉庫の整理作業を命じられてしまう。

　せっかく波風立てずに日々を過ごしていたのに、と智は言うけれど、それは森山の横暴に耐え忍んだうえで成り立っていたもの。平穏とはわけが違う。だが、なぜ夏に社長になるよう焚きつけたのかと、密子にぶつける。すると密子は、“死の疑似体験”をすることで、自分の本当にしたいことがわかる、と倉庫にあった大きな段ボールの中で目をつむって見せる。