「最悪のジャンプ漫画実写化は…?」大失敗の実写映画(4)。原作読んだ…? 最悪キャストの問題作は?
text by ZAKKY
人気漫画を原作とする実写映画は数多いが、中には原作ファンから不評を買った、残念な作品も少なくない。もちろん、原作ファンを唸らせる作品を制作するのは簡単なことではない。そのハードルは高く困難である。しかし、そんな苦難を乗り切れなかった…いや!そもそも乗り越える気すらないのでは?と疑いをかけたくなる作品が多いのも、また事実。今回は『週刊少年ジャンプ』掲載作品に絞り、残念な実写化作品を5本紹介する。
(文・ZAKKY)
●出演俳優のファン以外は、観る価値なし!? 原作へのリスペクトが希薄な実写化作品
『BLEACH』(2018)
監督:佐藤信介
原作:久保帯人
脚本:羽原大介 佐藤信介
キャスト
黒崎一護:福士蒼汰
朽木ルキア:杉咲花
石田雨竜:吉沢亮
【作品内容】
幽霊が見える高校生・黒崎一護が、ひょんなことから死神代行としての道を歩むことになり、悪霊との戦いに命を懸けていく。原作は2001年から2006年にかけて連載された、全世界売り上げ1億2000万部を誇る人気漫画。
【注目ポイント】
原作ファンと俳優ファンの感想が真っ二つに割れたのが、この作品だ。出演俳優目当てで観賞する方は、“推し”のご尊顔が拝めればそれでOK。映画ならではの表現や、ストーリーなどは、二の次。その人を観たいだけなのである。
そして、個人的に今作の良くないと思われるポイントは、俳優たちの“作品にかける想い”が、あまり見えてこないという点である。それが筆者の率直な感想である。また、「斬魄刀」や「死覇装」といったお馴染みのアイテムが、なんともチープに造形されている。原作ファンではなくても、お粗末な作りだというのが、如実に伝わるだろう。
ともあれ、今作が原作ファンからイマイチ評価されていない理由は、原作のキャラクターとキャスト陣のミスマッチにあるように、筆者には思われる。果たして、キャスト陣は、製作陣の言う通りに演じたがゆえに、イマイチな作品になったのか? はたまた、俳優陣たちに、最初からやる気がなかったのか?鑑賞後、様々な疑念が残る作品である。
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