ヨウコの正体が明らかに…一方、SNSで同情の声が殺到したキャラは? ドラマ『新宿野戦病院』第4話レビュー
宮藤官九郎による完全オリジナル脚本のドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)が放送中。小池栄子と仲野太賀のW主演の本作は、新宿・歌舞伎町にたたずむ病院を舞台にした新たな救急医療エンターテインメントだ。早速、第4話の物語を振り返る。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】
ヨウコ(小池栄子)の過去が明らかに
聖まごころ病院に侵入したアメリカ人に襲われたヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)。異変に気付いた美容皮膚科医・高峰享(仲野太賀)が駆けつけるも、焦って119番に電話をかける始末。そこへやってきたマユ(伊東蒼)がペヤングの熱湯をアメリカ人にかけ、事態を収拾し、アメリカ人は逮捕された。
ヨウコはアメリカにいた頃、友達の命を危険にさらした薬物を憎み、売人が蓄えていた薬物を燃やしたことから命を狙われるようになり、日本に逃げてきたことを享に明かした。すると美魔女美容系インフルエンサー、イ・オンナが現れる。しかしその女の名前はリツコ・ニシ・フリーマン(余貴美子)といい、ヨウコの実の母だったのだ。
そんな中、歌舞伎町の風俗店で立てこもり事件が発生する。野次馬の患者が運ばれてくると同時に、車で性行為をしていた不倫中のカップルが、“ぬけなくなり”、搬送されてくる。男性は心疾患があるにも関わらずEDの薬を飲んだことから、命の危険にさらされていた。
ヨウコは的確な診療と処置を患者に施し、その様子を見ていたマユは密かに医者に憧れるようになる。
その日の緊急手術も無事に終え、また穏やかな日が訪れた頃、新宿の道端で倒れ込んでいる16歳の少女が運ばれてくる。
しかし少女は固くなに自分の症状を語ろうとしなかった。聴診器で心臓の音を聞いたヨウコは、彼女が妊娠していることを察知。少女は赤ちゃんを産んだ後、赤ちゃんポストに我が子を置いていくつもりだったが、だんだんと愛情が湧き、育てたいと思うようになる。
しかし、そこへ現れた院長・啓介(柄本明)の娘のはずき(平岩紙)は、自分が、跡取り息子を欲する親のもとに生まれた“望まれない子供”で、医者にもなれなかったことに加え、当時、啓介とリツコが不倫し、生まれたのがヨウコだということを知り、逆上。挙句のはてに、少女に説教を始めるのだった。