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最悪のバッドエンド…絶望感が半端ない鬱アニメの名作(3)整形大国の闇がヤバい…心をえぐるリアルな怖さに鳥肌

見るとどんよりした気持ちになる「鬱アニメ」。バッドエンドゆえに多くの人が避けて通りがちだが、意外にも隠れた名作が多く、コアなファンも多い。今回はそんな鬱アニメの中でも、とりわけ人気を誇る名作5本をご紹介。たまには心や社会の闇を描いた作品を見て、人生観を深めてみてはいかがだろうか。(文・ジュウ・ショ)

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整形大国韓国の社会風刺的ホラーアニメ

『整形水』(2020)

映画『整形水』
映画整形水公式Xより

【作品内容】

イェジは、幼い頃から外見にコンプレックスがあり、現在は人気タレントのメイクを担当している。彼女は偶然TV番組に出演し、悪意ある書き込みがされたことをきっかけに自暴自棄に。そんななか、顔を浸せば、思い通りの容姿に変えられる“整形水”がイェジの元へ届けられた。イェジは早速“整形水”を試してみるのだが…。

【注目ポイント】

公開直後から日本でも話題になった韓国発のホラーアニメである。韓国エンタメらしく、やや誇張されてはいるが「整形」という社会問題に対して鋭くメスを入れた作品だ。

簡単かつダイナミックに容姿を変えられる「整形水」の魅力に取りつかれ、大金を支払ったり、使い過ぎて肌を溶かして骸骨になったりする主人公の悲劇を描いている。

主人公が密かに憧れを抱いているジフンというキャラがヤバい。見た目はハンサムな男だが、元々は容姿にコンプレックスを抱える女性であった。美に囚われすぎて「整形水を使って美しい女性を溶かし、自らの肌に取り込む」という、ちょっと理解できない性癖を持っている。最終的に主人公はジフンの太ももの肌となってしまう、というバッドエンドだ。

整形大国の韓国ならではの着眼点に基づいた作品だが、一昔前に比べて日本でも美容整形は随分とポピュラーになっている。誰もが一度は容姿に関する悩みを抱いたことがあるだろう。本作はコンプレックスの克服に執着することの怖さをリアルに描いているという点で、普遍的な魅力を放っている。

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