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普通のドラマでは考えられないセリフ連発…クドカンの問題提起にSNSの反応は? ドラマ『新宿野戦病院』第5話レビュー

宮藤官九郎による完全オリジナル脚本のドラマ『新宿野戦病院』(フジテレビ系)が放送中。小池栄子と仲野太賀のW主演の本作は、新宿・歌舞伎町にたたずむ病院を舞台にした新たな救急医療エンターテインメントだ。早速、第5話の物語を振り返る。(文・野原まりこ)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

ヨウコを聖まごころ病院の跡取りに?

ドラマ『新宿野線病院』第5話 ©フジテレビ
ドラマ『新宿野線病院』第5話 ©フジテレビ

 ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)が、聖まごころ病院の院長・高峰啓介(柄本明)と、リツコ・ニシ・フリーマン(余貴美子)の間に生まれた子だと知り、高峰はずき(平岩紙)は取り乱していた。するとそこへ、マユ(伊東蒼)をDVしている母親の彼氏・シンゴ(趙珉和)が突然押し入ってくる。シンゴはマユに刺された足を引きずっており、破傷風になっていた。ヨウコによって治療され事なきを得たものの、マユはシンゴを刑事告訴し、接近禁止命令が下されたのだった。

 そんなヨウコの働きをそばで見ていた啓介は、ヨウコに病院を継いでほしいと思っていた。しかし、白木愛(高畑淳子)とはずきは大反対。それに対して話を聞いていたリツコは、むしろヨウコが優秀すぎるあまり、小汚い聖まごころ病院で働く義理はないと言う。それを聞いたはずきは病院を飛び出して行ってしまう。

 そんな状態の聖まごころ病院だったが、夏になると病院に涼みに来るホームレスのシゲさん(新井康弘)が、今年もやってきていた。いつもなら涼んで帰るだけだったが、ヨウコはシゲさんを風呂に入れてやり、ベッドに寝かせてあげたのだった。

 すると後日、気温が37度を上回る日、道端で倒れていたシゲさんが救急車で運ばれてくる。シゲさんはARDS(急性呼吸窮迫症候群)を起こしており、一刻を争う状態だった。救命救急センターはどこも熱中症患者が多く運ばれており、受け入れ拒否の状態。しかし、一つだけ空きが出た受け入れ先に急いで搬送され、助かるかと思われたが、同じく外で演説していた大臣が運ばれ、先に到着したはずのシゲさんを差し置いて治療されることになる。ヨウコの必死な治療も虚しく、シゲさんは息を引き取った。

 一方、聖まごころ病院では、啓介の弟・高嶺啓三が、はずきの密告によって、ヨウコが無免許で患者を治療していることを知り、大きな波紋を呼んでいた…。

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