「上映禁止の衝撃…!」Amazonで見放題 ”ホンモノ”のホラー映画(13)。失神者続出も…倫理観に訴えかける名作
ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信中の映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく本企画。今回は、Amazonプライムで配信中のおすすめホラー映画をセレクト。ヒッチコックの名作から新鋭・アリ・アスター作品まで、個性豊かな作品が勢ぞろい。週末はAmazonプライムでホラー映画を楽しもう!
(配信状況に関する情報は2022年8月時点のもの)
『怪物圑』(1932)
上映時間:64分
製作国:アメリカ
監督:トッド・ブラウニング
脚本:ウィリス・ゴールドベック、レオン・ゴードン、エドガー・アラン・ウールフ、アル・ボースバーグ
キャスト:ウォーレス・フォード、リーラ・ハイアムス
【作品内容】
見世物小屋の劇団員である小人のハンスは、同じく小人の曲芸師・フリーダと婚約していたが、健常者である美貌の軽業師・クレオパトラに心惹かれている。そんな中、ハンスの親戚が亡くなり、彼は莫大な遺産の相続主となる。クレオパトラはそれまでハンスを相手にしていなかったにもかかわらず、態度をひるがえし、財産目当てで彼に求婚。有頂天になったハンスは、フリーダを捨て、クレオパトラからのプロポーズを受けるのだった。
出演者の多くは、本物の奇形者や障がい者。あまりにもショッキングな内容のため、イギリスでは公開からおよそ30年間、公開が禁止されていたという曰くつきの一本。デビッド・リンチ『エレファントマン』(1980)に与えた影響でも知られる作品だ。
ミミカ・モーフ 推薦コメント
制作年度は1932年であり、クラシックとも呼べる作品である。
映画の舞台となるのは、身体に障害を持つ人々が働く見世物小屋。実際に障害を持つ人々が役者として出演しており、劇中で描かれる障がい者への不当な扱いは公開当初物議をかもし、失神者を出すなどスキャンダルが相次いだことで、上映禁止にまで至ったのは有名な話。
公開から90年以上経った現在から観ても、ショッキングなシーンが多々ある。最新の映画にもけっして引けを取らない、残酷ながらも、観る者の倫理観に強く訴えかける作品となっている。
【関連記事】
Amazonプライムで見放題! ”ホンモノ”のホラー映画15選(1)
Amazonプライムで見放題! ”ホンモノ”のホラー映画15選(2)
Amazonプライムで見放題! ”ホンモノ”のホラー映画15選(全作品紹介)