映画『秒速5センチメートル』<あらすじ ネタバレ>全3話の結末紹介。誰の恋も実らない? 明里と貴樹の最後は? 新海誠作品
秒速5センチメートル
映画「秒速5センチメートル」の【あらすじ】、【ネタバレありあらすじ】を紹介。新海誠監督作品。水橋研二、近藤好美、花村怜美ら出演。繊細に移り行く男女の距離感を、「第1話 桜花抄」「第2話 コスモナウト」「第3話 秒速5センチメートル」の全3話からなる短編で描いたアニメーション作品をラストまで徹底網羅!
映画『秒速5センチメートル』第1話 桜花抄
桜の花びらは秒速5センチメートルで落下するー。そんな話を口癖のように話していた篠原明里は、東京の小学校に通う女の子。クラスメイトに揶揄われながらも、クラスメイトの遠野貴樹といつも一緒に過ごしていた。
転勤族でお互い病気がちな2人は、どこか精神的に似通ったものを感じていたのだ。しかし、中学への進学を機に、父親の仕事の都合で栃木へと転校。それから2人は、文通を介して仲を深めることになる。
中学1年が終わりに近づいた頃、今度は貴樹が鹿児島へ転校することに。鹿児島に行くと明里に会えなくなると考えた貴樹は、明里の最寄駅を調べて自ら赴き、駅の待合室で落ち合うことに決める。
しかし、約束の3月4日は、昼から季節外れの大雪だった。そのため、貴樹の乗った電車は道中で何度も停車する。さらに、宇都宮線から両毛線に乗り換える小川駅のホームでは、明里に渡すはずの手紙が風に飛ばされてしまう。
そんな中貴樹は、明里からの電話で優しい言葉をかけれなかったことをずっと気に病んでいた。先行きに不安が募る中、時間だけが流れていく。
やがて11時を回った頃、貴樹はようやく待ち合わせの岩舟駅へ到着する。貴樹は、明里が帰っていることを望んだが、そこには弁当を手にした明里の姿があった。
貴樹を見るなり目から涙が溢れ出す明里。そのまま2人で弁当を食べ始めるが、駅舎を追い出されてしまう。
そのまま外に出た2人は、桜の木の下で、まるで桜の花びらのように唇を重ねる。そして、これから先明里とともに過ごせないことを思い、悲嘆に暮れた。
そして、2人は、近くの納屋に入ると、ひとつの毛布にくるまり、一晩中話をして過ごした。
朝。明里は駅で、貴樹くんはこの先も大丈夫だと思う、と言って貴樹を見送る。貴樹と明里は、それぞれ手紙を書いていたが、互いに渡さなかった。そして貴樹は、車窓の景色を見ながら、彼女を守れるだけの力が欲しいと強く願った。