松村北斗&倉田瑛茉”えまほく”が尊い…少ない特徴でも正確に魅せる芝居の魅力とは?『西園寺さんは家事をしない』考察レビュー
text by 柚月裕実
現在放送中の松本若菜主演、松村北斗共演のドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)。主人公・西園寺さんのみならず、偽家族となった楠見親子が微笑ましいとSNSで話題沸騰中だ。今回は、楠見と、役を演じる松村北斗にフォーカスしたレビューをお届けする。(文・柚月裕実)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:柚月裕実】
エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。
楠見親子”えまほく”が人気沸騰中
毎週火曜の夜を賑わせているドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)。主人公の西園寺一妃(松本)の同僚であり、ワケあって西園寺と“偽家族”として暮らす楠見俊直を演じるのが、松村北斗(SixTONES)だ。
ストーリーはもちろん、劇中の西園寺のキャラクターやコーディネートも好感が持てるのに加え、松村演じる楠見と、楠見の一人娘で4歳のルカ(倉田瑛茉)の楠見親子は物語を飛び出し、“えまほく”としても人気を集める。
今期、様々なタイプのドラマが放送される中でトップを争う人気ぶりだ。本作で見せる松村の演技に注目してみたい。
松村が演じる楠見俊直は、アメリカ帰りの天才エンジニアで4歳愛の娘・ルカ(倉田瑛茉)を男手一人で育てるシングルファーザー。転職早々に自宅マンションが火事に遭い、偶然駆け付けた西園寺の計らいで、一軒家の一角にある賃貸スペースで仮住まいをすることに。西園寺は一時的に部屋を貸すはずだったが、紆余曲折を経て偽家族として物語が進んでいく。