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中島健人の視線の巧みさとは? ”他人事”掛け軸が生まれた深いワケ。『しょせん他人事ですから』第4話考察レビュー

text by 柚月裕実

中島健人主演のドラマ8『しょせん他人事ですから 〜とある弁護士の本音の仕事〜』(テレビ東京系)が放送中。本作は、原作・左藤真通、作画・富士屋カツヒトによる同名コミックを原作とした新時代のリーガルドラマ。今回は、第4話のレビューをお届けする。(文・柚月裕実)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】

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【著者プロフィール:柚月裕実】

エンタメ分野の編集/ライター。音楽メディア、エンタメ誌等で執筆中。コラムやレビュー、インタビュー取材をメインにライターと編集を行ったり来たり。SMAPをきっかけにアイドルを応援すること四半世紀超。コンサートをはじめ舞台、ドラマ、映画、バラエティ、ラジオ、YouTube…365日ウォッチしています。

保田が”他人事”を掲げる理由が明らかに

『しょせん他人事ですから』第4話©「しょせん他人事ですから」製作委員会
『しょせん他人事ですから』第4話©「しょせん他人事ですから」製作委員会

 保田が贔屓にしている喫茶柏原。事務所に出前をしてくれるほどの仲になるには、ある1つの事件がきっかけだった。

 加賀見灯(白石聖)は喫茶柏原のカウンターに座り、店主の柏原麻帆(片平なぎさ)に、クライアントに対する保田の態度について悩みを打ち明けた。すると麻帆(片平なぎさ)は、10年ほど前、保田が店を救ってくれた出来事を語り始める。

 父との思い出が詰まった喫茶店を大切に守ってきた麻帆。しかしネットのレビューサイトに、ロールケーキにプラスチック片が混入していたという身に覚えのない書き込みがなされてしまう。それはSNSで拡散され、店は大炎上…。そうとは露しらず、保田はのんきにスイーツを堪能する一人の客として訪れていた。

 持ち物から弁護士だと察した麻帆は、保田に声をかけて法律相談を持ちかけるも「休憩中なので」とあっさり断る。しかし麻帆のスイーツサービス作戦が功を奏し、相談にのってもらうことに。2人の出会いはネットのトラブルがきっかけだったのだ。

 第1話からネットのトラブル相談にのってきた保田。第4話でついにネットのトラブルを専門にした動機が明かされた。

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