映画『めまい』の【あらすじ】、【ネタバレありあらすじ】を紹介。巨匠アルフレッド・ヒッチコック監督作品。ジェームズ・スチュワート、キム・ノヴァクら出演。ヒッチコック作品の中でも最も傑作と名高い高所恐怖症を題材にしたミステリーサスペンス映画。衝撃のラストまで徹底網羅！

映画『めまい』のあらすじ

　夜のサンフランシスコ。警官のジョン・“スコティ”・ファーガスン（ジェームズ・スチュワート）たちは、逃走中の犯人を屋根伝いに追いかけていた。そんな中、スコティは、足を滑らせ、あわや落ちそうになる。雨どいに必死にぶら下がるスコティ。気が付いた警官が、スコティに手を差し伸べるが、足を滑らせてはるか地上へと落ちていってしまう―。
　
　それからしばらくして。高所恐怖症になり、警官をやめたスコティのもとに、旧友のギャビン・エルスター（トム・ヘルモア）が尋ねてくる。妻のマデリンの不審な行動を調査してほしいとの依頼だ。奇妙な依頼に戸惑うエルスターだったが、すんなりと引き受け、彼女の尾行を決める。

　レストラン「アーニー」でマデリンを待つスコティ。その前に、豪奢な緑と黒のドレスを着たマデリン（キム・ノヴァク）が登場し、スコティは一目で魅了される。

　翌日。マデリンは車で花屋へ向かい、ブーケの花束を購入。その足で「カルロッタ・バルデス」なる人物の墓参りに向かう。

　続いて彼女は、レジョンドヌール美術館に入館し、自身と同じ花束を手にした同じ髪型の女性の肖像画の前で立ち止まる。スコティが、画商に絵画のタイトルについて尋ねると、「カルロッタの肖像」であることが判明する。

　そして、マデリンは、マッキトリック・ホテルの2階の角部屋に宿泊。スコティは、女支配人から、彼女がスペイン人の「ミス・カルロッタ・バルデス」を名乗っていること、2週間前に借り、すでに2～3回来ていることを聞き出す。早速2階に上がるスコティと女支配人。しかし、そこにはマデリンの姿はなく、車も消えていた。

　その後、スコティは、カルロッタ・バルデスを調べるため、女友達で下着デザイナーのミッジ（バーバラ・ベル・ゲデス）とともに調査を実施。アーコジ―書店の主人ポップ・リーブルに聞き取りを行う。

　そこでスコティは、カルロッタがかつてキャバレーの踊り子をしていたこと、マッキトリック・ホテルが元々カルロッタのために作られたこと、見初められた男に子どもを取り上げられて捨てられ、若くして亡くなったことを知る。

　スコティは、調査結果をエルスターに報告。カルロッタがマデリンの曾祖母であることや、マデリンが鏡の前でよくカルロッタの形見のネックレスを身に着けていること、カルロッタがマデリンと同じ年齢で自殺したことを知る。そして、エルスターの話に合点がいったスコティは、マデリンがカルロッタの霊に取りつかれたと信じ込む。