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映画史上最もゾッとする都市伝説は? 見方が変わる裏設定(1) 主人公は実は死んでいない… 驚きの正体とは?

text by 市川ノン

世界中で愛される名作映画たち。作品の知名度が高ければ高いほど、ファンの間で都市伝説がまことしやかに語られる傾向にある。今回は、一部のファンの間で流布している映画にまつわる都市伝説の中から、とりわけユニークな説をセレクト。クリストファー・ノーラン監督とジェームズ・キャメロン監督にあるロマン溢れる繋がりとはー。第1回。

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時代の辻褄が合わない…。主人公の正体とは?

『タイタニック』(1997年)

映画『タイタニック』
映画タイタニックGetty Images

原題:Titanic
上映時間:189分
監督:ジェームズ・キャメロン
脚本:ジェームズ・キャメロン
出演:レオナルド・ディカプリオ、ケイト・ウィンスレット、ビリー・ゼイン、キャシー・ベイツ、フランシス・フィッシャー、ビル・パクストン、バーナード・ヒル、ジョナサン・ハイド、ビクター・ガーバー、デビット・バーナー、ダニー・ヌッチ、グロリア・スチュワート、スージー・エイミス、ヨアン・グリフィズ、ジャネット・ゴールドスタイン

【作品内容】

1912年の処女航海中に北大西洋上で氷山に衝突し、当時世界最悪の犠牲者を出し、20世紀最大の海難事故となった豪華客船タイタニック号をモデルに、地位も境遇も違う一組の男女の出会いと別れを描いたスペクタクル超大作。

【注目ポイント】

レオナルド・ディカプリオの出世作であり、公開当時、興行収入の史上最高記録を塗り替えた、言わずと知れた不朽の名作である。

世界中に数多のファンを持つ本作だが、「ジャック(レオナルド・ディカプリオ)は、未来からやってきたタイムトラベラーなのでは?」という説が取り沙汰されている。ジャックは入水自殺をするローズ(ケイト・ウィンスレット)を救うために、過去にやってきたというのだ。

その説には以下のような根拠がある。

まず、ジャックはお金を持っておらず、乗船チケットを手に入れるためにギャンブルをしていたこと。タイムトラベラーゆえに、当時のお金を持っていなかった、という理屈である。

さらに、作中でジャックはウィスタ湖での思い出を語ったが、この湖は人工湖であり、1917年に作られたもの。しかし、タイタニック号が沈んだのは1912年であり、湖の完成は5年後で、辻褄が合わない。同様に、ジャックがローズにサンタモニカ桟橋のジェットコースターに乗ろうと話す場面があるが、件のジェットコースターが作られたのは1916年であるとされている。

また、上記に比べてもかなり突飛な説ではあるが、『ターミネーター2』の主人公ジョン・コナーとジャックが同一人物であり、ローズはサラ・コナーの祖母、ジョン・コナーの曽祖母だったという都市伝説もある。ジャックがジョン・コナーと同一人物だという根拠として、容姿や名前が似ていることや、監督が同じジェームズ・キャメロンだということが挙げられている。

ゆえに、ジャックは過去に戻り、ローズをどうしても助ける必要があったというのだ。

『タイタニック』には他にも都市伝説がある。海に沈んだジャックが実は生きていて、「インセプション」の冒頭の浜辺に打ち上げられているシーンに繋がっているという説だ。この説だと、『インセプション』と『タイタニック』は同じ世界であるということになる。「タイタニック」も、誰かの夢の中の物語だったのかもしれない…。

脚本上のミスなど色々な反論ができるが、このような都市伝説を知った上で見れば、また違った魅力が味わえるかもしれない。

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