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歴代最高の朝ドラ俳優は? 社会現象を巻き起こした男たち(5)イケメン枠から演技派へ…芝居で評価を得たのは?

text by shuya

役者の登竜門ともいえる朝ドラ。ヒロインオーディションを勝ち残って主演を務めた女優にはブレイクへの道が約束されている。しかし、何も注目されるのは女優だけでない。同様に、共演する俳優への注目度も高いのだ。そこで今回は、朝ドラへの出演で印象を残し、ブレイクのきっかけを掴んだ俳優を5人セレクトしてご紹介する。(文・shuya)

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一流俳優陣に真っ向勝負した名演技が光る

松坂桃李『梅ちゃん先生』(2012)

松坂桃李

松坂桃李【Getty Images】

 デビュー当時は高身長イケメン俳優という枠で、ビジュアル面ばかりフィーチャーされがちだった松坂桃李だが、近年は演技派俳優としての評価もうなぎ登り。彼もまた福士蒼汰などと同様、『仮面ライダー』シリーズへの出演(『仮面ライダーディケイド』)で注目を集め、朝ドラで知名度を一気に上昇させた俳優である。松坂が素晴らしい演技をみせた作品は『梅ちゃん先生』だ。

『梅ちゃん先生』は2012年前期に放送された作品。終戦後の下町を舞台に、命と向き合う女性医師の奮闘を描く。すでに芸能界から一線を引いた、堀北真希が主演を務めた話題作である。『梅ちゃん先生』で松坂は、堀北演じる下村梅子の幼馴染で、後に夫となる安岡信郎を演じた。

 そんな2人の息のあった演技は視聴者を虜に。なかでも、雨が降りしきる場面で信郎がプロポーズをするシーンは、朝ドラ屈指の名場面として名高い。また、2人がみせたリアルな夫婦喧嘩に共感の声が相次いだ。

 倍賞美津子、大和田伸也、鶴見辰吾…そうそうたるキャリアを誇る名優陣のなかでも決して埋もれない、安定感のある芝居で魅了する松坂をみる世間の目は、ドラマを通じて、イケメン俳優から演技派俳優へと変わったことは言うまでもない。

 のちに映画『孤狼の血』でコワモテの刑事を演じ、役の幅を縦横無尽に広げている松坂。まだまだ30代。俳優としてどんどん成長することだろう。

(文・shuya)

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