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岡田将生、どうか結婚しないでほしい…。独身俳優・最後の星、意外なハマリ役とは? 役者としての稀有な魅力を徹底解説

text by 小林久乃

世は多様性の時代。時代の変化と共に人々の結婚観も変化し、それに呼応して”結婚”をテーマにした作品は多岐にわたる。今回は、最後の独身男性として希望の星でありながら「”結婚”に思い悩む役」を演じればピカイチの俳優・岡田将生に注目。近年の岡田が演じる役の傾向に着目しつつ、役者としての魅力を紐解く。(文・小林久乃)

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【著者プロフィール:小林久乃】

出版社勤務後、独立。2019年「結婚してもしなくてもうるわしきかな人生」にて作家デビュー。最新刊は趣味であるドラマオタクの知識をフルに活かした「ベスト・オブ・平成ドラマ!」。現在はエッセイ、コラムの執筆、各メディア構成、編集、プロモーション業などを生業とする、正々堂々の独身。最新情報はこちら

”結婚”と戦い、”結婚”に苦悩する俳優・岡田将生

岡田将生【Getty Images】
岡田将生【Getty Images】

 結婚をテーマにしたドラマは数多ある。かつては女性が「結婚をして出産をするのが幸せ」だと、両親の以前の代から脈々と続く、しきたりに捉われていたからだ。苦難を強いられること、その題材が市井に溢れているほど、物語は作りやすくなる。

 ただ時代の様相は少しずつ変わった。過去のドラマ作品から探っていくと『結婚できない男』(カンテレ・フジテレビ系、2006)のあたりから、高スペック男性でも結婚に思い悩む姿に共感が集まるように。東日本大震災を経て『最高の離婚』(フジテレビ系、2013)では、偏屈な主人公が離婚に向かっていく、新しい切り口が披露された。離婚は恥ずかしいことではなく、幸せな選択肢であるとドラマが教えてくれるようになったのだ。

 結婚してもしなくても人生はうるわしい。最近では入籍にこだわらず、自分たちらしい方法を探す『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)に見られるような、家族の形も放送されている。

 そんな最中、結婚の二文字と戦い、思い悩む登場人物を演じるととんでもない魅力を発揮する俳優を発見した。勘のいい人なら気づいていると思うが、岡田将生だ。

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