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栄光の裏に悲劇あり…不幸な事故で知られる名作洋画(4)相次ぐ事故に騒然…大ヒット作の現場で起きた災難とは?

text by 阿部早苗

映画の現場では、多くのドラマが生まれる。私たちの知り得ない影の努力が身を結び、奇跡の連鎖で作品が作り出されている。一方で、撮影現場は危険がいっぱいだ。出演者だけでなく、スタッフにも思いがけない危険が襲い、死亡事故も後を絶たない。今回は、撮影時に不幸に見舞われた洋画を5本セレクトして紹介する。(文・阿部早苗)

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『バイオハザード:ザ・ファイナル』(2016)

ミラ・ジョヴォヴィッチ【Getty Images】

原作:カプコン
監督:ポール・W・S・アンダーソン
脚本:ポール・W・S・アンダーソン
出演:ミラ・ジョヴォヴィッチ、アリ・ラーター、ショーン・ロバーツ、ルビー・ローズ、ローラ、オーエン・マッケン(英語版)、ウィリアム・レヴィ(英語版)、イアン・グレン

【作品内容】

 主人公のアリスは目を覚ますと、そこは荒れ果てたワシントンD.C.だった。やがて、とあるコンピューター室のモニターに映し出されたアンブレラ社のレッドクイーンから48時間後に人類が滅亡すると言われる。

【注目ポイント】

 人気ゲームの映画化で話題となった人気アクション映画『バイオハザード』シリーズ。原案をなったゲームを巧みに翻案したストーリーのみならず、主演を務めたミラ・ジョボビッチのド派手なアクションシーンも多くのファンを魅了しつづけている理由のひとつだろう。

 2016年に制作されたシリーズ最終章となる本作は、あらぬ形で注目を集めることになる。撮影中に生じた事故がマスコミによって衆目に晒されたのだ。

 撮影中の事故で左手を失うことになったのは、本作でスタントウーマンを務めていたオリヴィア・ジャクソン。雨天時にもかかわらず急遽バイクシーンを撮影することになったのだが、カメラに向かって走行するというカットを撮る際、被写体の動きに合わせてカメラが移動するはずだったところ、動かずに激突。

 オリヴィアは3週間ものあいだ昏睡状態に。幸い命は助かったものの、顔の左半分の皮膚ははがれ、左腕を失う重症を負った。 

 また、撮影現場の悲劇はこれだけではなかった。

 12月に南アフリカで行われた撮影ではスタッフのリカリド・コーネリアスが、小道具だったアメリカ軍のハマーを動かしていたときに車の下敷きとなり死亡したのだ。

 悲惨な事故が相次ぎながらも、無事に公開された本作。日本では興行収入40億円を超えるヒットを記録するなど、話題を振りまいた。しかしながら、1本の映画で大事故が2件も相次ぐなんてことは滅多にない。不幸が重なった映画としても記憶される一本だ。

(文・阿部早苗)

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