一流の俳優として知られる人でも、他の俳優たちをライバル視したり尊敬することでモチベーションを高めている俳優は多い。今回は、一流から「ライバル視」されている、または「尊敬されている」女性俳優をセレクト。プロが愛する「ミュージシャンズミュージシャン」の女優版。しかとご覧あれ。（文・shuya）

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高畑充希

　女優として、各方面から高い評価を受けている高畑充希。そんな彼女を絶賛する俳優は多い。松岡茉優もその1人だ。

　実は、松岡の世代には広瀬アリス、二階堂ふみ、有村架純など、今では芸能界の中心を担う豪快な女優陣が際立つ。負けず嫌いな松岡にとって、同世代の活躍は悔しくもありがたい存在だとインタビューでは語っている。そんな同世代の仲間のなかでも、印象的な女優として名前が挙がったのが高畑充希である。

　松岡が高畑から刺激を受けたのは、あるスタジオでの出来事。当時、大河ドラマにNHKドラマの出演と忙しい日々を送っていた松岡。そこに偶然居合わせたのが、当時朝ドラ『とと姉ちゃん』（2016）で主演を務めていた高畑だった。長期間休みがないことでも知られる朝ドラだが、高畑が「あ、茉優～！」と、すっごい笑顔で力強く松岡の手を握ってくれたことに恥ずかしさを感じたそうだ。

　そんな高畑だが、人柄の良さもさることながら、演技力もけた外れ。松岡茉優からの尊敬に加え、映画『DESTINY 鎌倉ものがたり』（2017）で共演した堺雅人から「今後、何回も共演したい」と言われるなど、業界での評価はきわめて高い。

　2023年には映画『怪物』にも出演。『万引き家族』（2018）に出演している松岡に遅れること5年、初参加となった是枝裕和監督作品で奔放な女性を演じ、メインキャストではないものの、存在感を見せつけた。

　日本映画の未来は、卓越した演技力と抜群の集客力を兼ねそなえた高畑の双肩にかかっていると言っても過言ではないだろう。

（文・shuya）

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