「ネタバレ禁止…!」プロが選ぶ衝撃的ラストのホラー映画(2)最後までゾクゾクする…完成度の高い日本映画は?
text by 編集部
ホラー映画紹介Vtuver・ミミカ・モーフ氏に、配信で観られる映画作品の中から「本当に怖い映画」を厳選してご紹介いただく本企画。今回は、緻密なストーリーで観る者を引き込み、アッと驚く結末を描く、サプライズに満ちたホラー映画をセレクト。怖くて面白い、そんな最高な映画を5本お届け。
『残穢(ざんえ) 住んではいけない部屋』(2016)
上映時間:107分
製作国:日本
監督:中村義洋
脚本:鈴木謙一
キャスト:竹内結子、橋本愛、佐々木蔵之介、坂口健太郎、滝藤賢一
【作品内容】
小説家の主人公(竹内結子)は、読者である久保(橋本愛)から、「住んでいる部屋で変な音がする」という手紙をもらう。興味を惹かれた主人公は、久保とコンタクトをとり、謎の物音の原因を調べることに。すると、その部屋の元住人たちは、ことごとく転居先で不審死を遂げたことが判明する。
小野不由美による同名小説を、『白ゆき姫殺人事件』(2014)などを手掛けた中村義洋監督によって映画化。脚本は『仄暗い水の底から』の鈴木謙一。
ミミカ・モーフ 推薦コメント
近年の邦画ホラー中でも、非常に面白いホラー映画。主人公の小説家のもとに届いた、読者の大学生からの手紙をきっかけに、様々な怪奇現象に繋がって、一つの真実に導かれていく。
淡々とした主人公のナレーションと丁寧な探索が描かれる。観客の違和感と登場人物の違和感が重なった際のゾッとする感覚はインパクト抜群だ。
「好奇心によって暴いてはいけないものまで暴いてしまう」という展開は、登場人物を愚かな存在に思わせず、ストレスなく映画に集中できる。その点でも、上質さが際立つホラー映画となっている。
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