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友近が語る『友近サスペンス劇場』の高すぎる完成度の秘密は? “2時間サスペンス”の魅力を解き明かすインタビュー

text by 司馬宙

1時間半という長尺にもかかわらず、300万回再生以上のヒットとなった『友近サスペンス劇場』。1980年代の2時間サスペンスを完全再現した世界観に魅了されたという方も多いのではないだろうか。そこで今回は主演の友近にインタビューを敢行。取材には監督の西井紘輝さんも同席。作品に込めた思いを伺った。(取材・文:司馬宙)

「2時間サスペンス全体の世界観をモデルに」

友近
友近写真武馬怜子

―――監督にお会いした最初の印象を教えてください。

友近「元々監督は朝日放送の社会部の記者をされていたんですが、知的で品がある方ですね。随所にこだわりも感じられるし、知識があって頭がいいからこそ、趣味でこういった活動ができるんだな、と」

西井「いやいや(笑)。ただ、実際に警視庁のやり取りのシーンも、社会部での経験が活きていますね」

―――今回の作品では2時間サスペンスの常連俳優の大浦龍宇一さんが出演されましたが、今後どういった方に出演して頂きたいですか。

友近「俳優だと、以前、私が主演を務めた『トラベルライター青木亜木子シリーズ』(2013、テレビ東京)でご一緒させていただいた湯江タケユキさん、女優だと三津谷葉子さんにご出演いただきたいですね。

あと、本家の2時間サスペンスで主演を務めていらっしゃる方が少し出演されるのも面白いかもですね」

―――いろいろと夢が膨らみますね。ちなみに、友近さんが考える2時間サスペンスの魅力はなんでしょうか。

友近「違和感がすごくあるっていうのが魅力ですね(笑)。私も西村京太郎サスペンスに出演しましたが、大体主人公が事件を目撃するんですよ。

で、犯人に見られてることに気付きながらもずっと見続けるし、近くの人から『何かありましたか?』って聞かれると、絶対『何でもない』って答えるんですよね(笑)。いや、言えよ、と(笑)。

あとは、顔で物語るのも魅力ですね。『千鳥のクセスゴ!』(フジテレビ系)の「なんやその顔選手権」でもネタとして披露させていただいたんですが、2時間サスペンスの俳優さんは、顔を微妙に変えていくことでストーリーを表現しているんです」

西井「もしかすると、2時間サスペンスの監督も顔での演技を求めているのかもしれないですね」

―――なるほど、面白いですね。ちなみに、愛媛県のローカルニュースでも「『火曜サスペンス劇場』(日本テレビ系)と『土曜ワイド劇場』(テレビ朝日系)の女優の驚き方の違い」をレクチャーされていましたね。

友近「そうなんですよ。ただ、『友近サスペンス劇場』では、『火曜サスペンス劇場』の驚き方と『土曜ワイド劇場』の驚き方をミックスしています。なので、『火曜サスペンス劇場』と『土曜ワイド劇場』どちらかをモデルとしたわけではなくて、『2時間サスペンス』全体の世界観をモデルにしたという感じですね」

―――ありがとうございました。

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