初回から衝撃展開…反町隆史の怪演に度肝を抜かれたワケ。『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』第1話考察レビュー
text by 西本沙織
火9ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』(フジテレビ系)が放送開始した。反町隆史演じる人情味のある“昭和刑事”と、杉野遥亮演じるクールな“令和刑事”が風化寸前の事件を追うヒューマンミステリーエンターテインメント。今回は、第1話のレビューをお届けする。(文・西本沙織)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:西本沙織】
1992年生まれ、広島在住のライター。会社員として働くかたわら、Web媒体でエンタメに関するコラムやレビュー記事の執筆を行っている。ドラマや映画、マンガなどのエンタメが好き。
クセもの揃いの“オクラ”
日本でも決して少なくはない“未解決事件”の存在。あのときこうするべきだった。あのときもう少し踏み込んでいれば。そんな刑事たちの後悔とともに、迷宮入り事件のデータは“オクラ”に眠っている──。
火曜ドラマ『オクラ〜迷宮入り事件捜査〜』が、10月8日にスタート。人情味のある“昭和刑事”とクールな“令和刑事”が、風化間際の事件を追っていくヒューマンミステリーエンターテインメントだ。
警視庁には、未解決事件を扱う特命対策室とは別にもう1つ部署が設けられていた。それが、捜査一課特命捜査情報管理室、通称“オクラ”である。オクラの仕事は、過去の未解決事件の資料データ入力が主。一応捜査権はあるものの、彼らが取り組むのはほとんど解決見込みのない“お蔵入り”事件ばかりだった。
別名「刑事の墓場」と呼ばれる窓際部署・オクラには、言わずもがなユニークな面々が集まっている。ギャンブルで身を滅ぼした所長・幾多学(橋本じゅん)に、3分しか役に立たない鷲沢泰造(宇梶剛士)、定時に帰りたがる牧原祈里(青木さやか)、ハッキングの犯罪に手を染めた吉岡雷(前田旺志郎)、元ヤンの結城倫子(白石麻衣)、そしてある事件をきっかけにオクラ落ちした飛鷹千寿(反町隆史)。実にクセ者揃いだ。
そんなオクラに令和の若者像を具現化したような青年刑事・不破利己(杉野遥亮)が配属されたことで、物語が動き出していく。