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「史上最低の続編映画は…?」前作ぶち壊しのワースト作品(3)。超名作がB級映画に転落…何があったのか

text by 編集部

今回は、1作目の評価が高かったのに、続編を作って大失敗した例をご紹介。1作目で味を占めてしまったがために、欲望と惰性とが入り混じり、前作を踏みにじる結果となった作品たち。「何が故にそんなストーリーにしたの?」「何故そうまでして作ったのさ」と、観客の期待を大きく裏切った残念な続編映画を5本セレクトした。今回は第3回。

●あの古典的名作の正統的続編。賛否両論の予想外の結末は必見

『サイコ2』(1983)


出典:Amazon

監督:リチャード・フランクリン
脚本:トム・ホランド
原作:ロバート・ブロック
出演者:アンソニー・パーキンス ヴェラ・マイルズ

Getty Images

【作品内容】

マリオンの殺人から22年後。精神病院に収容されていたノーマン・ベイツは、病気が寛解したと判断され、釈放される。彼は主治医であるの紹介で自宅近くの街のレストランで働き始めるが、彼の周囲でまた殺人事件が起きはじめる…。アルフレッド・ヒッチコック監督の不朽の名作『サイコ』(1960)の続編だが、興行的には大失敗に終わった。

アンソニーパーキンスGetty Images

【注目ポイント】

アンソニー・パーキンスの常軌を逸した演技、手に汗握るシャワー室のシーン。サスペ―ンスの帝王・アルフレッド・ヒッチコック監督の『サイコ』。映画史に燦然と輝く本作に実は続編があったと聞くと、驚く人も多いのではないだろうか。

『サイコ2』が作られたのは1983年。ヒッチコックが亡くなってからちょうど3年後のことである。監督はヒッチコックの熱烈的な大ファンだったリチャード・フランクリン。前作で主演を務めたアンソニー・パーキンスが登場することからもわかる通り、正統の続編である。

とはいえ本作は、歴史的名作である前作と比べるとどうしてもB級映画感はぬぐえない。特に、モノクロだった前作に比して、本作はカラーのため、全体的に格調が失われている感は否めない。

しかし、作品として単体で見るとなかなか面白い。とりわけ脚本はよく練られており、想定外の結末を含め怒涛の展開に仕上がっている。見て損はないだろう。

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