敵キャラとして120点! 狂気的な笑顔でナイフを振りかざす黒谷友香が最高…ドラマ『潜入兄妹』第3話考察レビュー
text by 浜瀬将樹
竜星涼と八木莉可子がW主演を務める日本テレビの土ドラ10『潜入兄妹 特殊詐欺特命捜査官』(日本テレビ系)が放送中。未解禁だったキャストが続々と明らかとなるなか、”あの俳優”が姿を現した第3話のレビューをお届けする(文・浜瀬将樹)【あらすじ キャスト 解説 考察 評価 レビュー】
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【著者プロフィール:浜瀬将樹】
1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。
お決まりのパターンの中に溢れるオリジナリティ
人気のあるドラマには、必ずと言っていいほどお決まりのパターンが存在する。クセのある患者が入院してきて、難しい手術をする1話完結型の医療ドラマ、どう足掻いてもすれ違いが続く恋愛ドラマ、大きな事件が起こって解決に導く刑事ドラマ…。
大きな枠組みのなかで、飽きさせない展開と魅力的なキャラクターを紡いで、約3か月を駆け抜けていく。
話題沸騰中の『潜入兄妹』も、オリジナリティ溢れる枠組みが楽しい作品である。
詐欺集団「幻獣」に潜入している渡良瀬貴一(竜星)と優貴(八木)兄妹は、幹部に正体がバレそうになり、命を狙われる。貴一が「最悪だ!」と述べて物語は終了。
次の回では、幹部から失敗したら殺されるミッションを課され、ターゲットと対峙or組織へと潜入していく。成功してホッとしたのも束の間、新しい幹部が姿を現してまた捕えられる。