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デイヴィッド・リンチから影響を受けた!? 『ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版』 異彩を放つ本編映像公開

text by 編集部

90年代、カルト的な人気を博した“ニュー・クィア・シネマ”の旗手グレッグ・アラキによる衝撃の2作品『ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版』、『ノーウェア デジタルリマスター版』のリバイバル公開が決定した。

パンクで、カオスで、ロマンチックな“若者たちの終末”

『ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版』©1995 UGC and the teen angst movie company
『ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版』©1995 UGC and the teen angst movie company

 異性愛を常識とする当時の概念や、それを支えてきた映画のあり方に対抗した90年代の“ニュー・クィア・シネマ”ムーブメントを牽引し、インディカルチャーの旗手として知られるグレッグ・アラキの2作品が遂にデジタルリマスターされ、さらに、初公開当時そのストレートな性表現から止むなくカットされたシーンを含むディレクターズカットで劇場公開が決定した。

 今回、奇才デヴィッド・リンチ監督から影響を受けたという、異彩を放つ演出が伺えるワンシーンが公開された。

 この映画の世界を”ドラッグの悪夢の旅“のような、突飛でシュールなものにしたかったというグレッグ・アラキ監督。同時に、本作は『理由なき反抗』(1955)や『地獄の逃避行』(1973)のような過去の映画たちのエッセンスから生まれており、初めて35mmフィルムかつフルスタッフで撮影したことで、これまで不可能だった方法で“市松模様のモーテルの部屋”のような突飛なアイデアも実現することができたと語っている。

 鬼才グレッグ・アラキによる“若者の終末”を描いた『ドゥーム・ジェネレーション』(1995)、『ノーウェア』(1997)が新たにデジタルリマスターされ、さらに、初公開当時にはそのストレートな性表現などからやむ無くカットされたシーンも含まれたディレクターズカット版で劇場公開される。

【本編映像】

【作品情報】

『ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版』(11月8日(金)より公開)
監督・脚本・編集:グレッグ・アラキ
出演:ローズ・マッゴーワン、ジェームズ・デュバル、ジョナサン・シェック
製作:グレッグ・アラキ、ニコル・アルビブ、アンドレア・スパーリング
1995年/アメリカ・フランス/カラー/ビスタ/5.1ch/英語/84分/
日本語字幕:佐藤南/原題:The Doom Generation/
映倫区分:R-15+
配給:パルコ 宣伝:パルコ、SUNDAE

『ノーウェア デジタルリマスター版』(11月15日(金)より公開)
監督・脚本・編集:グレッグ・アラキ
出演:ジェームズ・デュバル、レイチェル・トゥルー、ネイザン・ベクストン、
キアラ・マストロヤンニ、デビ―・マザール 他
製作:グレッグ・アラキ、ニコル・アルビブ他
1997 年/アメリカ・フランス/カラー/ビスタ/英語/5.1ch /83 分/
日本語字幕:長 夏実/原題:Nowhere/映倫区分:R-15+
配給:パルコ 宣伝:パルコ、SUNDAE

公式サイト
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11月8日(金)『ドゥーム・ジェネレーション デジタルリマスター版』
11月15日(金)『ノーウェア デジタルリマスター版』
渋谷ホワイトシネクイントほか全国順次公開

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