橋本環奈主演のNHK朝ドラ『おむすび』。本作は、橋本環奈演じる平成生まれのヒロイン・米田結が、ギャルとして自分らしさを追求し、あることがきっかけで栄養士になることを志す。そして、人と人とを繋ぐために奮闘する様を描く物語だ。さっそく、第25話を振り返ろう。（文・野原まりこ）【あらすじ キャスト 解説 考察 評価】

ハギャレンとの別れを決意した結

　聖人（北村有起哉）は、ギャルになった高校生の歩が傷害事件を起こしたことを振り返り、くだを巻く。四ツ木（佐野勇斗）や陽太（菅生新樹）が米田家を後にした頃、ハギャレンのメンバーは歩（仲里依紗）に、ハギャレンを続けていきたいと直談判する。

　すると突然、階下から大きな物音が。結とハギャレンたちが駆けつけると、酔った聖人が暴れていた。聖人は震災で傷ついた神戸の人々を気にかけていて、家族のことを二の次にしたことで歩が不良になってしまったと自分を責めていた。そして結まで不良になってしまうのではないかと吐露し、そのまま眠ってしまう。

　そうして打ち上げはお開きとなり、ハギャレンのメンバーも米田家を後にする。別れ際、結は「今日でギャルやめます」と告げるのだった。

　震災の記憶や、歩がギャルになった経緯が描かれた第5週。特に後半は聖人の心情を中心に深掘りされ、感情移入する視聴者も少なくなかった。「聖人さんは父として何一つ間違っていない」「お父さんの気持ちの吐露。しんどいねぇ。」「親も子もどっちも精一杯で苦しいね。」「聖人が号泣する姿みてますます泣ける」「出勤前に観てしまって涙止まらん」「北村有起哉の演技を堪能できる回であった。」など、聖人に関する投稿が多く見られた。

　また、パラパラを楽しみギャルを見直していた結が聖人の思いを知ったことで、また自分の気持ちを押し込めてしまうような表情が映し出されると「結までグレたとか言うからまた暗い顔の結ちゃんに戻っちゃったじゃん」「解放しかかった気持ちをまた心の奥に閉じ込めてしまった感じがする。」など、結のことを心配する視聴者もいた。

　隠されていた過去が浮き彫りになった第5週だったが、来週はどんな展開が繰り広げらるのか、引き続き目が話せない。

（文・野原まりこ）

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