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世界に影響を与えた日本映画は…海外映画の元ネタになった偉大な邦画(3)伝説的SF大作の生みの親は実は…?

text by 編集部

黒澤明、北野武、宮崎駿―。日本映画界は、これまで世界に冠たる巨匠たちを数多く生み出してきた。海外の映画監督の中には、彼らからの影響を公言している監督も少なくない。今回は、海外の映画に影響を与えた知られざる日本映画を5作品セレクトしてご紹介しよう。(文・編集部)

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伝説は”クロサワ”の影響からはじまった

『スターウォーズ』元ネタ→黒澤明『隠し砦の三悪人』(1958)

監督:黒澤明
脚本:菊島隆三、小国英雄、橋本忍、黒澤明
出演:三船敏郎、千秋実、藤原釜足、上原美佐、藤田進

【作品内容】

戦国時代。秋月家は隣国の山名家と戦い、敗れた。秋月家の侍大将・真壁六郎太は、世継ぎの姫と残党と共に隠し砦にこもる。しかし彼らが生き残って同盟国に脱出するには、敵国を通るしか道はない。

六郎太は砦に隠されている大金を利用し、強欲な百姓2人を仲間に加えて、危険な道をくぐり抜けていく。

【注目ポイント】

映画隠し砦の三悪人のポスターGetty Images

第3回は日本映画界が誇る永遠の巨匠、黒澤明だ。

『七人の侍』(1954)をはじめ、黒澤の作品は世界中の映画監督にインスピレーションを与えてきた。なかでも特筆すべきは、戦国時代を描いた『隠し砦の三悪人』だろう。

敗戦の将が、数名の生き残りと世継ぎの姫と隠し砦に閉じこもる。彼らは、敵から姫君と隠し置いた黄金を守るため、敵陣を突破していく…。この物語は、そのままジョージ・ルーカスの世界的傑作『スターウォーズ』の骨格をなしている。

また、『隠し砦の三悪人』には、狂言回しとして、手柄を立てようとする農民、太平と又七(千秋実・藤原釜足)が登場する。彼らは、そのまま人間とコミュニケーションをとるドロイドであるC3POとR2D2のモデルになっている。

なお、ジョージ・ルーカスは、後年、スピルバーグとともに黒澤作品のアメリカでの配給にも尽力している。

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