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史上最高の脱出系映画は? スリル満点の傑作5選。ドキドキが止まらない…手に汗握る珠玉の作品をセレクト

text by シモ

一つのジャンルとして確立している「脱出系映画」。自分の身には起こり得ないだろうと思えるからこそ、映画として楽しめるのだ。しかし、そんな“脱出劇”を現実で繰り広げた者たちがいると知ったら…。今回は、ドキドキが止まらない作品を5本セレクトしてご紹介する。(文・シモ)

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【著者プロフィール:シモ】

東京都出身。横浜市在住。転職5回のサラリーマン生活を経て、フリーランスのライターに。地域情報サイトでの取材記事や映画サイトでの映画紹介記事、ビジネス系記事など、さまざまな執筆の経験あり。現在は、インタビュー記事などにも挑戦中。映画は幅広い国の映画を鑑賞。好きな映画は、『ニュー・シネマ・パラダイス』、『イル・ポスティーノ』、『パリ・テキサス』。

クリント・イーストウッドの名演が光る

『アルカトラズからの脱出』(1979)

映画『アルカトラズからの脱走』
映画『アルカトラズからの脱走』【Getty Images】

監督:ドン・シーゲル
脚本:リチャード・タークル
原作:J・キャンベル・ブルース
出演:クリント・イーストウッド、パトリック・マクグーハン

【作品内容】

 1960年の雨の夜。厳重な警備体制で知られるアルカトラズ島の刑務所に、フランク・モーリス(クリント・イーストウッド)が送り込まれる。各州の刑務所で繰り返し脱獄を行っていた常習者だ。フランクは、刑務所で意気投合した仲間とともに新たな脱獄計画を進めていくが…。

【注目ポイント】

『ダーティーハリー』(1971)で知られるドン・シーゲル監督が、アルカトラズ刑務所からの脱獄を図ったフランク・モーリスの実話を映画化した作品。シーゲル流の素朴な演出が、むしろリアリティを際立たせている。

 1960年のとある日。看守や囚人たちのいじめに嫌気がさしたフランクは、独房の通気口の取り外しに成功する。それ以来彼は、通気口を毎晩のように削り、脱獄に成功。仲間のアングリン兄弟と3人で手作りのいかだに乗り、逃亡を図るのだ。

 なお、現実世界では当初、3人は溺死したと断定され、捜査が打ち切られている。しかし、2015年のアメリカのドキュメンタリー『HISTORY』では、3人がその後生き続けていたという事実を取り上げている。

 モーリスのその後に迫ったこのドキュメンタリー、本作と併せてみるとさらに理解が深まるかもしれない。

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